2023年12月の記事一覧
151 水族館
151 水族館
ここ数日、長男の調子がとても良く笑顔の日が増えました。期待などしていない!そう口では言っていても、元気になると以前の元気な息子に戻ってくれるんじゃないか!そんな事が頭をよぎります。
2人の姉達と「長男も調子が良さそうだし、どこかへ出かけようよ!」と計画をしていました。
長男を連れて夜のイベントに行くか、長男は家で留守番していてもらおうか・・・
結局水族館に行く事になりました。 長男に聞くと「僕も行きたい!」と言います。
その頃の長男は、夜中に起床し、限界まで起きていて昼過ぎに寝落ちする、そんなリズムでした。朝から水族館に行くのはどう考えても難しい。でも本人は「行く、行ける」と言い張ります。
姉達に「タイミングが合えば連れて行くけど、多分長居は無理だと思う」と伝えていました。
長男が帰りたくなったら誰かが長男を連れて帰る、その準備をして出かける事になりました。
帰るなら私が連れて帰る事になるはず、でも次男は人に懐かず、私がいなければ楽しまない・・・物理的に不可能な課題にまたぶち当たり、それでもどうにかして全ての子供の要望が叶う様に、と考え続けてしまう。
姉が「下2人は連れて行くよ!」と言ってくれましたが、何度確認しても長男は行きたがりました。
私は「直前の様子で決めるね」 と姉に伝え、映画の時同様、約束事が出来ず、臨機応変に長男の様子を見て水族館へ行くかどうかを決める事になりました。
水族館に行く数日前、長男はお昼の1時に寝ました。
あー。今日は今寝たから水族館は難しいかな・・・ いっそ行かない、と言ってくれたら楽なのに、そんな事を考えてしまいます。
行きたいと言うのに、その日めがけて睡眠時間の調整が出来ない。
睡眠リズムがずれにずれまくり、水族館に行く数日前は、22時に起き昼過ぎに寝落ちしていました。 眠くなると行動がおかしくなるため、水族館へ行くよりゲームして待っていた方がいい気がするな・・・
【水族館当日】
予想は的中します。
まず、駐車場から水族館迄の道が長い、遠いと文句を言い始めます。
次は入場券売り場、人が多く、久々の人混みに長男の様子は、明らかにおかしくなりました。次男は私にべったりくっつき離れません。
その横で、長男はずっと文句を言っています。「つまらん、つまらん、なんだよここ、誰だよ作ったの、つまらん、何の意味があるんだ、こんなん見てどうするの?」そんな事ばかり耳元で言い続けられ、気分は最悪でした。
私にべったりくっついている次男は、水族館をとても楽しみにしていたのに、長男の否定的な発言を聞き続けていました。
もうやめてよ、黙ってよ、だから家で待っていたらって言ったじゃん!そう言いたくなる気持ちを何とか抑え込みました。
姉達は娘と先を歩いており、娘は楽しそうでした。次男にあっちで一緒に見たら?と姉達の方へ行くよう勧めますが、無表情でしがみ付き私から離れません。
この日を楽しみにしていた次男に楽しんでほしい、でも長男が横でおかしくなっている。
どうしよう・・・
私は長男に「車2台で来ているから、帰ろうか?」と提案すると「は!帰りたいなら1人で帰れよ、僕はここにいる、僕は帰らない!」と怒っています。それなのにその後もずっと「つまらない、意味がない」を連発する。表情もとても暗く、何をしたらいいの?と、落ち着かない様子でした。
楽しんでいる姉達に嫌な思いをさせたくない、次男にも楽しんでほしい、でも長男の様子が明らかにおかしい、あー、来るんじゃなかった、あんなに家で元気だったのに、人混みはまだ無理だ。
そんな地獄の様な時間を過ごし、結局お昼ご飯を食べ、しばらくして帰る事になりました。
車に乗ると、長男の暴言が始まりました。車には下の姉、私、長男、次男が乗っていました。
確か、次男は大好きな従兄に会いに、下の姉の家に行きたい、私は疲れている長男の事を考え我が家に帰った方が良いのではないか?と長男に提案。それに対して、長男は訳の分からない事を言い、次男が固まるほどの暴言を吐いて傷つけました。
私が「疲れているから家に帰ろうか」と言うと、「勝手に決めるんじゃねーよ、何で疲れていると勝手に決めるんだよ!」と怒り出す、「どうしたいの?」と聞くと何も答えない。
次男は従兄に会う事をとてもを楽しみにしている。長男の状態を考え我が家に帰るのか、次男の希望を聞いて姉の家に行くのか。
長男は姉の家に行きたいと言う次男に暴言を吐き続けていました。私の怒りスイッチは長男が下の子を虐める事ですぐに入ります。
「なに?」「だから、待ってたらよかったじゃん!」「何で、次男を虐めるの!」「家でゲームしてたらよかったじゃん!」そんな事を言ったような気がします。
行く数日前から、どうなるんだ、どうする事がベストなのか、とストレスを抱え、当日にこの結果。
私も号泣し、長男も怒りで号泣、次男は暴言を吐かれ固まりながらも、従兄に会いたいと泣いていました。
私はこれ以上長男と一緒にいたら、また余計な事を言ってしまう。同じ空間に長男がいることすら不快に感じました。
あー、なんなんだよ。
私は姉に運転を頼み「もう、無理」「電車で帰る」と車から降りました。
しばらく知らない土地の、車から降りたその場所にしゃがみ込み、ぼーっとしていました。
疲れるな・・・
あーあ、疲れるな・・・
涙が止まらず脳に酸素がいかない、脱力し何もしたくありませんでした。
優しくしなくちゃ、きっとストレスを私で発散している。そう考えても考えても気持ちが追い付かず、感情的になってしまう。 姉はとても上手に子供達に対応しているように見えました。
私は上手く対応できない。私だから上手く対応できない。私が親ではあの子は回復しない。
何もかも人のせいにしているあの子は、この先どうやって人生を生きていくのだろう。
回復していたように見えたけど、きっとまた逆戻りだな、外出なんてさせるんじゃなかった。
外出の度に私は神経がすり減り、へとへとでした。