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2023年12月の記事一覧

115 実家近くの物件を見に行く

115 実家近くの物件をみに見に行く 
 
 

2021/12月頭 

 
 
息子が、

「引っ越したい」 

「ここは嫌!」 

と、何度も何度も訴えるので、実家近くの物件を探しました。

 

実家に近く、部屋数もあり、これなら、何とか住めるだろう、という物件があったので長男も連れて、家族で見に行きました。

 

行き道に雨が降っていて、到着する時には雨が止み、今から見に行く物件の上に虹が2本かかっていました。

 

今まで見たこともないような、くっきり、はっきりとした虹でとても綺麗でした。

 

 

主人が、 

「何この虹、もう引っ越せって言われてるね、決めちゃうか」 

と言いました。 
 

 

私の気持ちは、

・もう1人で全て回していくのは精神が限界 

・楽になりたい 

・長男も次男もフリースクールがいい 

・遠方のフリースクールの送迎を考えたら、娘もいるので実家近くしか物理的に無理 

・引っ越せば息子が外へ出られる 

と思っていました。 

 

 

姓名判断をしているハンコ屋さんにも、家の方角が良くないと言われたし、家の査定も出したし、

「もう、引っ越そう!」

と、私の中で決心が固まっていました。 
 

 

長男は寝ぐせがつき、表情が見えない程に伸びた髪で、ガリガリに痩せ、ズボンがずり落ちてしまうのを、何度も直しながら、その物件の中へ入っていきました。 

 

 

主人が不動産会社の人と話をしていました。 

 

長男は玄関から入ってすぐの部屋に行き、私に向かって、 

「なにここ?」 

と言いました。 
 

 

私は、 

「ん?」 

「引っ越したいと言ってたよね?ここに引っ越そうかと思っているよ」 

「どう?」 

と聞くと、

 

 

長男は、 

「嫌だ、ここは嫌」 

「引っ越すのはいいけど、ここには住まない、住みたくない、絶対に嫌」 

「もう、車に戻る、連れて行って」 

と言いました。 
 

 

私は、主人に長男の言葉を伝え、車に戻りました。 

 

主人は、 

「全て、長男の言う事を聞く。そうすると決めたのだから、彼がダメと言うならダメなんだよ。仕方ない、シンプルにいこう。何も深く考えなくていい、彼の言う事を聞く、そうすると決めたんだよね?また引っ越したい、と言い出したら、その時考えよう。」

 

そう言って、それ以降その物件の話はしませんでした。 

 

 

引っ越して、少しは楽になる、と思っていた私は、

「あ、やっぱり今の生活から抜け出せないんだな」 

「結局、このままなんだ、私1人で手のかかる3人をどう面倒見ていこうか」 

と、少し落ち込んでいました。 

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