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2023年12月の記事一覧

116 久々に友人に会う

116 久々に友人に会う 
 
 

12月になると、息子は完全昼夜逆転になっており、朝6時頃まで動画を見て寝落ちし、夕方5時ごろ起きてくる生活でした。

 

 

友人には誰にも会う事が出来ず、いつも、

「僕はぼっちだ、誰もいない、独りぼっちなんだ」 

と言っていました。 

 

 

「サッカーをやりたい、友人に会いたい」 

と、言うものの、 

 

「知っている子には絶対に会いたくない、遠出もしたくない」 

と、相変わらず引きこもりでした。 

 

行き渋りが始まった不安定な頃に遊べていた、別学区の親友にも、2か月以上会う事が出来ませんでした。 

 

何度も誘われていたので、それを伝えると、顔が曇り自室にしばらく、こもりました。 

 

12月中旬、息子がその友人と遊びたい、と言い出しました。

 

連絡を取り、すぐに遊ぶ事になりました。

 

友人が家に着くまで、長男は緊張した様子で家中をウロウロし、落ち着きなく歩き回っていました。

 

始めは緊張していたものの、ゲームを始めるとすぐに打ち解け、以前の様に仲良く遊び始めました。 

 

その日から、ほぼ毎日、その友人と遊び、息子はその時間だけが、 

「生きていて、楽しいと感じられる時間」 

と、言うようになりました。 

 

 

次男は一緒に遊びたくても、

「遊びたいけど、どうせ、入れてくれない」 

「僕は、一緒に遊んではいけないんだ」 

と言って、部屋の角にお山座りをして、楽しそうに遊ぶ兄たちを見ながら、無表情で、1人でゲームをしていました。

次男は、全ての事に極端に自信がなく、人とのコミュニケーションがうまく取れませんでした。 
 
 

 

長男は、昼夜逆転している為、友人が来る16時頃は、まだ寝ている事が多かったのですが、「友達が来るよ」と声を掛けると、すっと起きてきました。 

 

友人が帰る時は、ウロウロ玄関を歩き回り、下を向き、今にも消えてしまいそうな小さな、自信なさげな声で、

「また、遊びたいな」

と、伝えていました。

 

息子なりに精いっぱい頑張り、緊張して話している事が伝わってくる話し方でした。

 

 

友人が帰った後は、誰の目から見ても分かる程、表情が柔らかくなり、元気になり、家族にも優しく接するようになりました。

 

心が満たされれば、人は優しくなるのだ。という事を毎日、目の当たりにしていました。

 

別学区の親友には会えるようになりましたが、同じ学区の幼馴染の親友に、会う事はできませんでした。

 

何度も何度も誘われていましたが、

「遊びたいけれど、同じ学校だから、会いたくない」

と言い、断っていました。 

 

 

学校に行っていなくても、部活へ行けたり、友人に会えたりする子がいると聞いていました。息子の不登校の症状は、年齢の割には、なかなか酷い状態なのではないか?と思うようになりました。

 

どうしてこんなに人に会う事に憶病になるのだろう?

 

私には、息子の気持ちは理解できませんでした。

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