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不登校復活の道(ブログ)

155 2022年3月末の長男の様子

155 2022年3月末の長男の様子 
 
 
長男が次男と仲良くしていました。ゲームのコースの作成の仕方をとても優しく教え、ゲームソフトも貸し借りしていました。 

 

この頃、長男は人に対してとても親切で優しい事が多かったです。 

「公園に行ってみようかな」と呟いている事もあり、動画を見る時間も以前に比べ減っていました。 
 

 

次男が私の問いかけに無反応にしていると、長男はふざけて笑いながら、 

 

 「次男ちゃん、お母さんが呼んでますぞ、返事なさい!」 

 

と次男に言う。 
 

 

 

次男が私にやたらと歯向かって文句を言っていると、 

 

「やめろ、お母さんに変な事言うな!」 

 

と注意する。 
 
 

 

娘に対する態度も柔らかくなっており、娘が長男がゲームをしているのを邪魔し、長男の頭の上に座っても、笑いながら、 

 

「やめてくださいよー!でも大丈夫だよ!」 

 

と言う。 
 

 

 

私が娘に、 

 

「お兄ちゃん、ゲーム見えないよー、どくんだよー」 

 

と声を掛けると、 
 

 

長男は、 

 

「お母さん、僕、嫌だけどね、でもいいんだよ」 

 

と娘を庇いました。 
  

 

 

娘が、お兄ちゃんに優しくされることに喜び、テンションが上がり、ふざけて長男の顔に唾を吐きました。私はさすがに怒るだろうと思いましたが、長男は、何も言わずに自分の腕でふき取っただけでした。 
 
  

ぐずり続ける娘に、私がイライラし始めると、長男が空気を察し、私の方を向き、「お母さん」と声をかけ、【ダメだよ】と言いたげに首を振る。 

 

 

そんな事がとても増えていました。 

 

・・・

 

とても安定している様に見えるのに、夜になると長男は理由を言わず涙を流している事がよくありました。 
 
 

 

ある日長男が、 

 

「まだ、コロナ終わってない?」 

 

と涙目で聞いてきました。

 

 

 私が、 

 

「心配なの?大丈夫?」 

 

と言うと、涙を拭きながら 

 

「泣いてないよ、オレンジジュースがすっぱいだけだよ」 

 

と下を向いて言いました。 
 

・・・

   

2022/3/31(木) 

 

当時私は、資格取得のため、通信制の学校のスクーリングに行く事がありました。学校のある日は朝の8時に出発し夕方5時に帰ります。

 

まったく行かなくてよい月もあれば、最大で6回ほど通う月もありました。

 

長男が昼夜逆転していれば、置いて行ってよいのですが、睡眠サイクルがずれ、朝に起きるリズムになっている時は、長男を置いて行こうとすると、

 

「お母さんがいないと寂しい・・・」

 

と言い、泣くことがありました。

 

 

 

次男が春休み、

 

「仲の良い友人とテーマパークに行きたい」

 

と言いました。

 

 

 

長男は、

 

「お母さん、家に居てよ、僕寂しい」

 

と言う。

 

 

そんな事が頻繁にありました。

 

 

次男も、気の許せる友人としか関りを持とうとせず、次男が友人と出かけたい気持ちは、私がとても大切にしたい事の1つでした。

 

でも、長男は「行かないで・・・」と言う。

 

大人は私しかおらず、同様の課題で困る事がよくありました。 
 

 

夜通し眠る事が出来ず、

 

「お母さん、僕、全く寝ていないのに、全然眠れない、寝たいのに、眠れないよー」

 

と泣き出す日もありました。

 

 
 

ある日、長男が突然、

 

「おかあさん大好き、お母さんありがとう、お母さん本当にありがとう、寂しい、僕寂しい・・・」

 

と何度も何度も同じセリフを言いながら、2時間止まることなく、涙が枯れるほどに号泣し続けました。 

 

 

この時期の長男は、人に対してとても優しく、きっかけがないのに、よく泣いていました。
 
 

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154 5か月ぶりの我が家のお風呂

154 5か月ぶりの我が家のお風呂 
 
 

2022年3月26日 
 
 
長男が家のお風呂に入らなくなり5か月が過ぎました。その間に銭湯に行けた回数は10回以内だったと思います。

 

 

その日は私が、

 

「あー、もう長男と一緒にお風呂に入れないのかー」

「大きくなっちゃうと一緒に入ってくれなそうだもんねー」

 

と言うと、

 

長男は

 

「まー、そうだねー」

 

と笑っていました。

 

 

私が、

 

「お母さんと入るのが嫌なら、お父さんと一番風呂に入るのはどう?」

 

と聞くと、

 

 

長男は、

 

「うん・・・いいよ」

 

と言い、主人とお風呂に入る事になりました。

 

 

長男が、

 

「お母さん、おんぶで連れて行ってよ、足が動かない」

 

と言うので、私は長男をおんぶし、リビングから主人の入っているお風呂場に連れて行きました。

 

 

長男は服を脱ぐ時から、入ってからもずっと、照れているのを隠すかのように絶え間なく、一方通行な話を笑いながら話し続けていました。

 

 

主人は長男に、

 

「大きくなったねー、わーがりがりに痩せちゃってるじゃん」

 

と笑いながら長男に話しかけていました。

 

 

主人の顔をふと見ると、涙ぐんでいるようでした。私も普通に2人に話しかけるよう気を付けていましたが、目頭がじわーっと熱くなった事を覚えています。

 

なぜ私が何か月も当たり前のようにお風呂に入らない長男に、この日「お風呂に入る?」と聞いたかは覚えていません。

 

確かその頃、私がお風呂に入っていると、不登校以来一切近づこうとしなかったお風呂場に頻繁に来て、私に話しかけてくるようになったからだと思います。 

 
 
 
2022年3月27日 

 

次の日は主人がお風呂に誘っても無反応でした。

 

そりゃそうだよね、一気に毎日入るようにはならないよね!と思っていたら、私が1人でお風呂に入っている時に、お風呂場をうろうろうろうろ歩き周り、私に何度も話しかけてきました。

 

 

私が、

 

「一緒にどうですかー」

 

と誘うと、

 

 

長男は笑いながら、

 

「入る訳ないだろ!」

「ま、シャワーならいいぞ!シャワーだけだぞ!」

 

と言い、

 

 

服を脱ぐと、

 

「まー、いいよ、入るか!」

 

と私と目を合わさず、お風呂に入ってきました。

 

 

長男は、

 

「うわー、何だよこれー滑るー滑るー」

 

と照れ隠しなのか、湯船の中で滑り続け、ふざけて笑っていました。

 

 

不登校前までは「もー、1人で入ってよ!」と思う事もありましたが、その日は「わー、長男とまたお風呂に入れる日が来たんだー」と嬉しくて、やせ細ってはいるものの、体が大きくなった長男と2人で入るお風呂は、何とも不思議な気分でした。

 

5か月も入らなかった我が家のお風呂に長男が入った事は、私にとってとても嬉しい出来事でした。

 

私には長男がどんどん元気になっているように見えました。

 

次男が小学1年生、長男が新4年生になるまで、後10日ほどです。 

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153 次男の入学までの2週間

153 次男の入学までの2週間 
 
 

2022年3月

小学校就学前の知能検査や検診時の振舞いで、学校側から「次男に気になる箇所はない」と言われていましたが、卒園式の様子や常日頃の人との関わり方を見て、この子は支援クラスの方がいいのかもしれないな、と思っていました。

 

長男の不登校がなければ、そんな事を考えたりはしなかったと思いますが、無理をさせたら学校生活が苦しくなるのではないか、長男のように次男も暴れ回る日が来るのではないか、と想像し私が勝手に怯えていました。 

 

 

卒園式に出席できなかった主人に、

 

「次男、あの子だけ園長先生の所まで歩けなくて、私がおんぶで卒業証書受け取ったよ」

 

と言うと、

 

 

主人は、

 

「そっか、次男よく頑張ったね」

 

と言っていました。 

 

 

卒園式の姿を見てから、私は入学式に次男がどんな行動をとるのかを心配するようになっていました。 

 

 

4月で4年生になる長男の、進級時の対応を相談に行く際に、次男の事も相談していました。

 

新しい場所、知らない人に慣れるまでに時間が人よりかなりかかる事、兄から聞き続けている学校へのマイナスイメージのせいで、ただでさえ不安の強い次男が【学校は怖い場所なのだ】と怯えている事を話していました。

 

塾の先生に、入学前に担任の先生に会って安心感を与えておく、せめて教室だけでも見ておくと安心する場合がある、とアドバイスをいただきました。

 

学校に、入学式前に担任の先生に一目でも会えますか?と相談しましたが、それは難しいとの事でした。

 

 

次男は毎日毎日私に、

 

「学校は怒られるの?」

「学年が上がる度に怖い先生になるの?」

「どうやって怒られるの?」

「1年生の先生は怒らないの?」

 

と繰り返し繰り返し聞いていました。

 

 

私は、

 

「学校は楽しい場所だよ、沢山色んな事を教えてくれるよ」

 

と伝えていました。

 

 

次男は学校へかなり恐怖のイメージを抱いていました。

 

学校側には、次男が学校に恐怖を抱いてしまった経緯を話し、できない事を厳しく指導する事は避けてほしい、学校に足が向くだけで、今は良しとしたい、枠にはめ込み、できない生徒を厳しく指導する先生を担任にする事だけは避けてほしいとお願いしていました。 
 

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152 次男の卒園式

152  次男の卒園式 
 
 
2022.3.24 
 

次男の卒園式でした。 

 

次男は長男の不登校以来、情緒が安定しておらず、極端に対人関係が苦手になっていました。

 

園長先生は、次男の卒園式の練習時の様子を「入退場は何とか皆と同じように参加できるものの、卒業証書を保護者が沢山いる中で、園長先生のいる檀上へ貰いに行き、お母さんに渡しに来るという一連の動作を、皆と同じように出来るかな・・・?どうかな・・・?本番にならないと分からないかも!でも、どんな形であれ大丈夫だから!」と言っていました。

 

私は「本人が貰いに行けない場合は私が付き添います」と園長先生と話をしていました。

 

卒園式が始まり園児が入場してきました。

 

次男は体が固まり会場に入る事が出来ません。

 

しばらく様子を見ましたが、一向に入る事が出来ないため、私は保護者席を離れ次男のそばへ行き、一緒に入場しました。

 

席に着くと、全員が園長先生の方を向いて座る中、次男は後ろを向き体を丸め、何かに怯えている犬のようでした。

 

顔だけを前に向け、体をがちがちに固め、とても怯えた死んだような目で園長先生の方を見たり、俯いてうずくまったりしています。 

 

付き添いの先生が1人励ましてくれていましたが、次男がしっかりと前を向く事はありませんでした。

 

卒業証書授与の際も、付き添いの先生は何とか歩かせようと声を掛けていましたが、首を90度にして下を向き、その場でペタンコ座りになり一向に動きませんでした。

 

私は園長先生に目配せをして、次男の所へ行きました。次男に「お母さんがおんぶしようか」と声をかけ、レッドカーペットの敷いてある園長先生までの10mほどの道を次男をおんぶして歩きました。

 

園長先生の前で次男を下ろし、彼自身で証書を受け取り、また私が次男をおんぶし直して席に戻りました。私が彼から受け取るはずの卒業証書は、次男がギューッと抱きしめており離しませんでした。

 

式が終わり退場の時、また次男は歩けません。地べたに正座をしていました。

 

仲良しのお友達が「おい!行くぞ!」と言いながら正座のままの次男を引っ張っていました。お友達が助けてくれていたので、私はもう次男の所へは行かず退場する姿を見守りました。

 

次男の卒業式は終了しました。 

 

式が終わると、退場の時に手を引っ張てくれていた友人と園庭を元気に走り回っていました。 

 

もうすぐ次男は小学校です。 

 

どうなるのかな・・・。 
 

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151 水族館

151 水族館 
 
 
ここ数日、長男の調子がとても良く笑顔の日が増えました。期待などしていない!そう口では言っていても、元気になると以前の元気な息子に戻ってくれるんじゃないか!そんな事が頭をよぎります。 

 

2人の姉達と「長男も調子が良さそうだし、どこかへ出かけようよ!」と計画をしていました。 

 

長男を連れて夜のイベントに行くか、長男は家で留守番していてもらおうか・・・ 

 

結局水族館に行く事になりました。 長男に聞くと「僕も行きたい!」と言います。 

 

その頃の長男は、夜中に起床し、限界まで起きていて昼過ぎに寝落ちする、そんなリズムでした。朝から水族館に行くのはどう考えても難しい。でも本人は「行く、行ける」と言い張ります。 

 

姉達に「タイミングが合えば連れて行くけど、多分長居は無理だと思う」と伝えていました。

 

長男が帰りたくなったら誰かが長男を連れて帰る、その準備をして出かける事になりました。

 

帰るなら私が連れて帰る事になるはず、でも次男は人に懐かず、私がいなければ楽しまない・・・物理的に不可能な課題にまたぶち当たり、それでもどうにかして全ての子供の要望が叶う様に、と考え続けてしまう。 
  
 
姉が「下2人は連れて行くよ!」と言ってくれましたが、何度確認しても長男は行きたがりました。 

 

私は「直前の様子で決めるね」 と姉に伝え、映画の時同様、約束事が出来ず、臨機応変に長男の様子を見て水族館へ行くかどうかを決める事になりました。 

 

水族館に行く数日前、長男はお昼の1時に寝ました。 

 

あー。今日は今寝たから水族館は難しいかな・・・ いっそ行かない、と言ってくれたら楽なのに、そんな事を考えてしまいます。 

 

行きたいと言うのに、その日めがけて睡眠時間の調整が出来ない。 

 

睡眠リズムがずれにずれまくり、水族館に行く数日前は、22時に起き昼過ぎに寝落ちしていました。 眠くなると行動がおかしくなるため、水族館へ行くよりゲームして待っていた方がいい気がするな・・・

 

【水族館当日】

 

予想は的中します。 

 

まず、駐車場から水族館迄の道が長い、遠いと文句を言い始めます。 

 

次は入場券売り場、人が多く、久々の人混みに長男の様子は、明らかにおかしくなりました。次男は私にべったりくっつき離れません。

 

その横で、長男はずっと文句を言っています。「つまらん、つまらん、なんだよここ、誰だよ作ったの、つまらん、何の意味があるんだ、こんなん見てどうするの?」そんな事ばかり耳元で言い続けられ、気分は最悪でした。

 

私にべったりくっついている次男は、水族館をとても楽しみにしていたのに、長男の否定的な発言を聞き続けていました。 

 

もうやめてよ、黙ってよ、だから家で待っていたらって言ったじゃん!そう言いたくなる気持ちを何とか抑え込みました。

 

姉達は娘と先を歩いており、娘は楽しそうでした。次男にあっちで一緒に見たら?と姉達の方へ行くよう勧めますが、無表情でしがみ付き私から離れません。

 

この日を楽しみにしていた次男に楽しんでほしい、でも長男が横でおかしくなっている。

 

どうしよう・・・

 

私は長男に「車2台で来ているから、帰ろうか?」と提案すると「は!帰りたいなら1人で帰れよ、僕はここにいる、僕は帰らない!」と怒っています。それなのにその後もずっと「つまらない、意味がない」を連発する。表情もとても暗く、何をしたらいいの?と、落ち着かない様子でした。

 

楽しんでいる姉達に嫌な思いをさせたくない、次男にも楽しんでほしい、でも長男の様子が明らかにおかしい、あー、来るんじゃなかった、あんなに家で元気だったのに、人混みはまだ無理だ。 


 
そんな地獄の様な時間を過ごし、結局お昼ご飯を食べ、しばらくして帰る事になりました。 

 

車に乗ると、長男の暴言が始まりました。車には下の姉、私、長男、次男が乗っていました。

 

確か、次男は大好きな従兄に会いに、下の姉の家に行きたい、私は疲れている長男の事を考え我が家に帰った方が良いのではないか?と長男に提案。それに対して、長男は訳の分からない事を言い、次男が固まるほどの暴言を吐いて傷つけました。

 

私が「疲れているから家に帰ろうか」と言うと、「勝手に決めるんじゃねーよ、何で疲れていると勝手に決めるんだよ!」と怒り出す、「どうしたいの?」と聞くと何も答えない。

 

次男は従兄に会う事をとてもを楽しみにしている。長男の状態を考え我が家に帰るのか、次男の希望を聞いて姉の家に行くのか。

 

長男は姉の家に行きたいと言う次男に暴言を吐き続けていました。私の怒りスイッチは長男が下の子を虐める事ですぐに入ります。 

 


「なに?」「だから、待ってたらよかったじゃん!」「何で、次男を虐めるの!」「家でゲームしてたらよかったじゃん!」そんな事を言ったような気がします。

 

行く数日前から、どうなるんだ、どうする事がベストなのか、とストレスを抱え、当日にこの結果。

 

私も号泣し、長男も怒りで号泣、次男は暴言を吐かれ固まりながらも、従兄に会いたいと泣いていました。

 

私はこれ以上長男と一緒にいたら、また余計な事を言ってしまう。同じ空間に長男がいることすら不快に感じました。

 

あー、なんなんだよ。

 

私は姉に運転を頼み「もう、無理」「電車で帰る」と車から降りました。 

 

しばらく知らない土地の、車から降りたその場所にしゃがみ込み、ぼーっとしていました。 

 

疲れるな・・・

 

あーあ、疲れるな・・・ 

 

涙が止まらず脳に酸素がいかない、脱力し何もしたくありませんでした。 
 
 
優しくしなくちゃ、きっとストレスを私で発散している。そう考えても考えても気持ちが追い付かず、感情的になってしまう。 姉はとても上手に子供達に対応しているように見えました。

 

私は上手く対応できない。私だから上手く対応できない。私が親ではあの子は回復しない。 

 

何もかも人のせいにしているあの子は、この先どうやって人生を生きていくのだろう。

 

回復していたように見えたけど、きっとまた逆戻りだな、外出なんてさせるんじゃなかった。

 

外出の度に私は神経がすり減り、へとへとでした。 
 

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