154 5か月ぶりの我が家のお風呂
154 5か月ぶりの我が家のお風呂
2022年3月26日
長男が家のお風呂に入らなくなり5か月が過ぎました。その間に銭湯に行けた回数は10回以内だったと思います。
その日は私が、
「あー、もう長男と一緒にお風呂に入れないのかー」
「大きくなっちゃうと一緒に入ってくれなそうだもんねー」
と言うと、
長男は
「まー、そうだねー」
と笑っていました。
私が、
「お母さんと入るのが嫌なら、お父さんと一番風呂に入るのはどう?」
と聞くと、
長男は、
「うん・・・いいよ」
と言い、主人とお風呂に入る事になりました。
長男が、
「お母さん、おんぶで連れて行ってよ、足が動かない」
と言うので、私は長男をおんぶし、リビングから主人の入っているお風呂場に連れて行きました。
長男は服を脱ぐ時から、入ってからもずっと、照れているのを隠すかのように絶え間なく、一方通行な話を笑いながら話し続けていました。
主人は長男に、
「大きくなったねー、わーがりがりに痩せちゃってるじゃん」
と笑いながら長男に話しかけていました。
主人の顔をふと見ると、涙ぐんでいるようでした。私も普通に2人に話しかけるよう気を付けていましたが、目頭がじわーっと熱くなった事を覚えています。
なぜ私が何か月も当たり前のようにお風呂に入らない長男に、この日「お風呂に入る?」と聞いたかは覚えていません。
確かその頃、私がお風呂に入っていると、不登校以来一切近づこうとしなかったお風呂場に頻繁に来て、私に話しかけてくるようになったからだと思います。
2022年3月27日
次の日は主人がお風呂に誘っても無反応でした。
そりゃそうだよね、一気に毎日入るようにはならないよね!と思っていたら、私が1人でお風呂に入っている時に、お風呂場をうろうろうろうろ歩き周り、私に何度も話しかけてきました。
私が、
「一緒にどうですかー」
と誘うと、
長男は笑いながら、
「入る訳ないだろ!」
「ま、シャワーならいいぞ!シャワーだけだぞ!」
と言い、
服を脱ぐと、
「まー、いいよ、入るか!」
と私と目を合わさず、お風呂に入ってきました。
長男は、
「うわー、何だよこれー滑るー滑るー」
と照れ隠しなのか、湯船の中で滑り続け、ふざけて笑っていました。
不登校前までは「もー、1人で入ってよ!」と思う事もありましたが、その日は「わー、長男とまたお風呂に入れる日が来たんだー」と嬉しくて、やせ細ってはいるものの、体が大きくなった長男と2人で入るお風呂は、何とも不思議な気分でした。
5か月も入らなかった我が家のお風呂に長男が入った事は、私にとってとても嬉しい出来事でした。
私には長男がどんどん元気になっているように見えました。
次男が小学1年生、長男が新4年生になるまで、後10日ほどです。