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不登校復活の道(ブログ)

4 不登校予備軍な出来事

4 不登校予備軍な出来事

 

 

長男が生まれてから【完全不登校】になる前まで、振返れば、不登校予備軍だったな、と思われる出来事がいくつかありました。 
 

 

2017年 年中(4歳)の秋 

 

長男は突然、

 

「僕、幼稚園に行かない!」

 

と寝る前に寝室で泣き始めました。 

 


はじめは、まだ長男は4歳で小さいし、行きたくない時もあるよね、と思っていました。

 

それでも私は、体調が悪くもないのに幼稚園を休ませて、長男と次男を1日中1人で面倒を見るのは大変なので、

 

『なんとか幼稚園に行ってほしいな』

 

と思っていて、正門で立ち止まる長男の手を引っ張り、何とか幼稚園へ登園させていました。

 

泣いている幼稚園児はちらほらいました。先生も、

 

「みんな泣く時期がありますよ」

 

「みんなが通る道だよね、ママがいいよね」

 

と言い、

 

「お母さん、皆泣くから心配しないで大丈夫ですよ」

 

と長男を教室へ連れて行ってくれました。

 

長男は振り返って不安そうな目で私を見つめていました。

 

そのうち元気に行き始めるだろうと思っていましたが、長男は2週間ほど毎日毎日寝る前に、

 

「行きたくない!」

 

と泣き続けました。

 

あまりに泣くので、何か原因があるのではないか?と先生に相談しました。

 

先生は、

 

「長男くん、【年長さんを送る会】でセリフを言う役なのですよ」

 

「お遊戯会の参加も得意ではないし、もしかしたらそれがストレスなのかもしれませんね」

 

と言われ、私は、原因が分かって良かったな、と安心しました。 
 

 

 

2019年 小1(7歳)の冬 

 

今回ブログを始める時に、私はいつも不登校相談をしていた姉との昔のラインのやり取りを読み返していました。

 

その中にこんな文章がありました。

 

姉:

「長男、落ち着いた?」 

 

私:

「声のかけ方を優しくして、叱り方を変えたら落ち着いてきたよ」

「でも1年生とは思えないような反抗で、旦那さんも「なんなの?長男どうしたの」って言ってた」 

 

姉:

「構ってほしいのかな?」 

 

私:

「さみしいの?不安なの?」 

 

姉:

「母親の気を引きたいんじゃない?構ってほしいんじゃないの?」

 
私:

「なんかのSOSなのかな?」

 

「何かが不満で反抗しているの?」

 

「もしそうなら、小さいうちにSOS出してくれて良かったのか・・・」 

 

長男の反抗が酷くなったこの時期、私は長男に、優しくしよう、優しくしよう、と思っていました。

 

それでも、私自身に染み付いている間違った子育て法は、長期的に劇的に変化しませんでした。 
 
 

 少しの期間優しくして、長男が安定し始めると、私はまたすぐに、厳しい話し方で長男に接するようになりました。

 

・・・

 

反抗が激しかった時期とは別の時期の1年生の冬、長男は体が動かなくなり学校へ行けない時がありました。

 

朝学校へ行こうとするのですが体を引きずり、起き上がれず、本当に動けないようでした。

 

体調不良の症状はありませんでした。

 

私に説得され、長男は結局遅刻して学校へ行きました。 
 

担任の先生に事情を話すと、担任の先生が、

 

「長男さん、今日お昼の放送、当番なんですよ」

 

「みんなが聞いているお昼の放送でお話するんです」 

 

「もしかして、それが不安だった?」

 

と、長男に尋ねていました。

 


長男は、

 

「うん・・・」

 

と頷き、

 

「何のじゃんけんしてるのか知らなくて、皆のじゃんけんに入ったら、勝っちゃっただけ・・・」

 

「本当は放送になんて出たくない」 

 

「僕はとても不安で、学校へは行きたくなかった」

 

と話していました。 

 

その時も私は、

 

『あー、原因が分かってよかった、この子は人前で何かをするのが嫌な時、学校へ行きたくなくなるんだな』

 

と原因が分かった事で少し安心しました。

 

・・・

 

2020年 小2(8歳)の冬 

 

小2の冬、長男は長期で体調を崩しました。 

 

体調不良があまりにも長いのでメモを取る事にし、治らないので小児科へ連れて行きました。 

 

以下は当時のメモです。 

 

当時のメモ
 
【メモの内容】 

 

・2/22 朝元気、公園で10時から4時まで遊ぶ

・夕方から、猛烈なだるさで立てない

・24.25.26 元気だが、だるさがあり目元が体調不良時の様子なので、学校を休ませました 

・風邪症状無だが、いつも絶対に昼間寝ない子が、16時から22時まで寝て、食事後22時半から朝まで寝ました 

・24日はおねしょをしました

・ここ数年、一度もありません 

・27.28 元気?いつもよりは、体が重い様子だが、風邪症状なし

・箸を持てないほどに、手に力が入らないと言う 

・3/1.2 特に気になる点なし

・3/3 喉の痛みが出だす 

・3/4.5 咳、鼻詰まり、痰 

・3/6.7.8 耳鼻科受診 抗生剤処方してもらう 

・3/9 夕方急に動きが止まり、頭が痛い動けないと言う 

・10.11.12 

・3/13.14 下痢気味 

・朝8時からスポ少のサッカーへ行く予定だったが、身体が動かないと言う

・今まで一度もありません

・自転車に乗れず、漕げずに何度か転倒しました 

・とてもサッカーができない、と言うので休ませました

・学校を休んだので、さぼり癖かな?とか色々考 えましたが様子が少し違います

・その後、10時から元気になりました 

・体中が痛くて重いようです 

・夕方様子を聞くと、頭を後ろに傾けると、首のあたりなのか頭なのかが、とても痛いと言っていました

・通常はとても活発で、ずっと運動しているような子です 

・今も常に元気なのですが、急にだるさ、手足も力が全く入らない、等の症状があるようです

・元気になったり、動かなかったりを、1か月ほど、繰り返しています 
 

 

調子が悪くなる前、長男は毎日二重跳びを80回以上連続で跳び、頭に酸素がいかなくなったりしていないか、何か発見しにくい病気じゃないか等、心配です。

 

1か月、様子を見ましたが、だるさ、手足の力が抜けるのが治らないので、大きな病院で精密検査したいです。 
 

 

以上がメモに残っていた私の走り書きです。
 
 
子供のメンタルの知識のある小児科医ならば、この時点でメンタル不調に気が付くはずです。

 

この病院ではメンタル不調の可能性すら指摘されず、長男のメンタル不調は発見されませんでした。

 

 小児科医は、

 

「性格が急変していますよね」

 

「そんな事はおかしいから、脳に何か腫瘍ができているかもしれませんね」

 

「その腫瘍が脳の何かの機関を刺激して、性格が変わっているかもしれません」

 

「大きな病院で、MRIを撮りましょう!」

 

と総合病院の紹介状を書いてくれました。

 

・・・

 

 私自身も不調があれば病院に連れて行く、そこで言われたことが全てである、という認識で子育てしており、長男のメンタル不調の早期発見には至りませんでした。

 

そのまま春休みに入りました。

 

その後、私が長男の体調不良の事をすっかり忘れてしまうほど、長男は元気な姿に戻りました。

 

しかし、長男は2か月ほど経過した6月あたりから、驚く程情緒が乱れ、反抗的になり、荒れ始めたのです。 

 

 

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