不登校復活の道(ブログ)
302 次男の祖母への失礼な態度
302 次男の祖母への失礼な態度
私の母は、孫にとても優しくしてくれる親切で優しいおばあちゃんです。
長男はそんなおばあちゃんの事が大好きで、とても懐いているのですが、次男はなかなか懐きませんでした。
少し前に母に留守番を頼んだ時に、学校から帰ってきて、汗だくの次男を無理矢理シャワーさせたからか、特にこの時期、次男は母を拒否するようになっていました。私が、
「おばあちゃんが次男の好きなお菓子くれたよ」
と言えば、
「いらない、あんな人」
と言い、食べようとしませんでした。
・・・
小さな頃から、次男はあまり人に懐きませんでしたが、長男が不登校になってから、更に人に対して心を閉ざすようになりました。
夏休みに、主人の実家へ行った時もそうでしたが、以前は大丈夫だった私の実家に行っても丸2日間、出された食事を「汚い」と言って食べず、お腹が空いた、コンビニに連れて行って、と、当たり前のように言う事もありました。
母は、次男が私が作った物しか食べない事を理解していて、
「おばあちゃんじゃなくて、お母さんが作ったよ!と言って出してね」
と言ってくれて、私が、
「お母さんが作ったよ」
と言って食事を出しても、このお皿は使った事がないから、食べられない、汚い、と言い食べませんでした。
母が次男が好きだから、とわざわざ前日から買い物に行き作ってくれている事を知っているので、私はとても心が痛んでいました。
・・・
別の日、母が我が家に来て作ってくれた料理も「汚い」と言い、一切食べませんでした。
一生懸命作ってくれた人にそんな事を言う次男を、私は理解する事が出来ませんでした。
母は我が子たちの特性を理解しており、次男の失礼な態度に対して、気にしないでね、と言ってくれていましたが、 母に対し、凄く失礼で申し訳ない、そんな気持ちがいつもありました。
この子の、人に対して極めて失礼な態度は、いつか治るのだろうか?そんな事を心配していると、M先生からは、
次男君のそんな態度は、今の【勇気づけの子育て】を続けていれば、必ず消えてなくなるので、お母さんは、いちいち悲しい気持ちになる必要はありません。
次男君のこれまでの幼少期の苦難を考えてみて下さい、次男君の不適切な態度にお母さんが悲しい気持ちになるべきではないですよ、ずっと悲しかったのは、次男君本人ではありませんか?
と言われ、次男は今まで、長男にずっと、
「お前は汚い、お前が使ったスプーンは使わない」
と言われ、ただそこにいるだけで、「汚い汚い」と何かにつけて言われていた事を思い出し、次男は自分が今まで長男に言われてきた事を、一通り相手を変えて言いたいのかな、と私は思うようになりました。
・・・
M先生は、例えて言うならば、次男君は、今はまだ、鳥の雛なのですよ。
口を開いて、親鳥が餌を運んでくれるのを待ち侘びているのです。
他の子に取られないように、思いっきり口を開いているけど、目も見えていない。
それでも、してもらった事を、必ず、次の世代に繋げる親になります。
親鳥は、雛が育つと信じて餌を何度も何度もただ、ひたすら運ぶのです。
きっと今、次男君の内面では色々な事が起こっています。
目に見える表面には、良い面と悪い面が同時に出ますが、子供たちの様子を聞いていると、とても良い流れが出来ていると思いますよ。
【この子は大丈夫に決まっている!】とまずはお母さんが子供たちを信じて、今を生きて下さい!
おばあちゃんへの失礼な言動も、子供はいずれ、何を言って良いのか、ダメなのか、学びます。
お婆ちゃんに、悪いなぁ、と思う気持ちを整理するのは、次男君の人生の課題ではなく、お母さん自身の課題ですよ。
大人が我慢すれば良いのです。
周りの大人みんなで子供を支え、子供の心が豊かになる事を、みんなで喜びましょう。
子供の心理を理解すれば、表面的に起こる不適切行動に、大らかに対応できるようになります。
お母さんが、子供の不適切行動に、いちいち悲しがったり、失望しているうちは、まだ、子供の心に寄り添えていないという事です。
【勇気づけの子育て】を続け、子供の心が癒えて、子供たちが少しずつ、自分を出せるようになって、わがままも聞いてもらえるようになっていくと、どんどん、その子本来の素晴らしい姿を、外に出せるようになるのです。
お母さんが自分自身の心を良く整えて、子供たちが大人に試し行為などをしなくても、心底安心して過ごせるようになる日まで、待ってあげて下さい。
とにかく、この子は大丈夫だ、と信じてあげて下さい。
と教えてもらいました。
これほど失礼な事ですら、注意しなくていいのかな・・・と思う気持ちもありましたが、注意したところで次男は直すわけでもなく、良くない行動である事は、彼自身も分かっているだろうな、という気持ちもあり、私は母に対する失礼な態度に対して、次男に何も言う事はありませんでした。