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8 夏休み祖父母宅での出来事

8 夏休み祖父母宅での出来事

 

2021年8月

 

夏休み、私は長男の反抗的な態度への対応で、既に精神崩壊しそうな程疲れ切っていましたが、子どもたち3人を連れて私の実家の祖父母宅へ行きました。

 

大好きな祖父母と過ごせば、長男の気持ちは少しは落ち着くかな・・・、と期待していましたが長男のわがまま行動、無気力な態度は祖父母宅でも変わる事はありませんでした。

 

長男は元々は活発な子でしたが、祖父母宅での長男はソファから動かず、ずっとテレビを見ているだけでした。 

 

当時の私は子供はとにかく外で元気に走り回っていてほしい!と切に願っているような母親で、テレビばかり見ている子供たちの事が気に入らず、外に遊びに行くように促していました。

  

子供たちはゆっくりテレビを見ていたかったようで、私の声には無反応でずっとテレビを見ていました。

 

・・・

 

しばらくすると、私の友人とその子供たちが遊びに来てくれました。

 

子供たち同士は以前からよく遊んでいて、とても仲良しでした。 
 

下の子2人は、友人の子達が来ると喜び、私も一緒に祖父母宅から20mほどの、すぐ近くの公園へ行きました。

 

テレビを見ていた長男には「後からきてねー」と声をかけました。

 

しばらくの間外で遊んでいても、長男が全然家から出てこないので、私は長男を呼びに行きました。 長男に、

 

「~君待ってるよ」 

 

と言うと、長男は、無表情で少し頷きました。

 

だらだらしている事にイライラしがちな私は、長男のペースは無視して、しつこく何度も何度も、外へ行くように言いました。

 

長男は、何度言ってもその場から動かず、私の問いかけに無表情で頷くだけでした。

 

・・・

 

私は長男の子育てに悪戦苦闘していること、長男にどれ程神経を使い、育てるのが大変かを両親に愚痴っていました。 
 

私の両親は、

 

「何か疲れているんじゃない?」

 

「とにかく、長男のペースで動かしたらいいんじゃない」 

 

と長男をかばいました。その言葉を聞いた私は、

 

あー、また私の気持ちは分かってもらえないんだな・・・

 

と内心で思いながら、長男が異常なほどにマイペースな事、そんな長男と毎日過ごす事はとても疲れるという事を話し、

 

「私の大変さは貴方たちには絶対に分からない!」

 

と言わんばかりに、長男を強く否定しました。

 

・・・

 

祖父母宅から帰るその日は、家族でキャンプに行く予定でした。

 

私の中では9時には祖父母宅を出て、1時間半かかる自宅へ向かい、その後、キャンプの支度をしようと決めていました。 

 

全員が車に乗り、エンジンをかけて長男が車に乗るのを待っていましたが、どれほど声をかけても、長男は一向に車に乗りませんでした。 

 

長男はソファに吸い込まれるようにずっしりとソファに座り、ずっとテレビを見ていました。 

 

長男の異変に気が付いていて、優しく接していた方がきっと良い、と思っていた私は、

 

あの子のペースに合わせてしばらく待とう!と思っていて、長男に、

 

「見ているテレビのキリがついたら帰るよ!」

 

と声だけかけて長男が来るのを待っていました。

 

・・・

 

帰ってからキャンプの準備をしなくちゃ!と思っていた事、長男の反抗的な態度に対する日々のストレス、この子はどうなってしまったの?という不安、そんなマイナスな感情の蓄積で私のイライラはピークに達していました。 

 

玄関で私が長男を待っていると、内容は覚えていませんが、母親が何か私に言いました。

 

決して私を否定するような事ではなく、上手くいかない子育てに落ち込み、長男の態度にイライラいしている私を励ましてくれていたのだと思います。

 

気持ちに余裕の無い私は、なぜか母親のその言葉でストレススイッチが、完全にオンになりました。 
 

ストレススイッチが入ったまま、私は1時間以上長男を玄関で待ち続けました。

 

1時間ほどすると、やっと長男が体を引きずるようにして動き出しました。

 

長男は他の家族を待たせた事に謝罪はせず、待たせる事が当たり前かのように助手席に乗り込みました。 

 

私は、自分でも完全に理性を失いかけており、感情のコントロールが効かなくなっている事に気が付いていて、心の中で、今、私はきっと黙っていた方がいい、私が今長男に抱いている感情を、絶対に口に出してはいけない。

 

そう頭では考えるのですが、元々思っている事をすぐに相手に伝えてしまう性格の私はその感情を抑える事が出来ませんでした。

 

私は車に乗り込んだ長男に向かい、叫ぶように、

 

「あんたさー、いい加減にしなよ!」

 

と、怒鳴り散らしました。

 

長男は完全に顔が引きつっていましたが、そんな長男に向かい、私は意地悪で、

 

「今日のキャンプなしね」

 

と、言い追い打ちをかけました。長男は、泣き叫び、

 

「何で!?行く!!!」

 

と、泣いていましたが、私は怒りのままに、

 

「は!何言ってんの!?あんたのせいじゃん!」 

 

「あんたがもたもたもたもたしてるから、キャンプに行く時間に、間に合わないじゃん」 

 

と、長男が全て悪い!と思わせるような言い方で長男を責め続けました。長男は、泣きながら、

 

「行きたい!!!行きたい!!!」

 

と、叫んでいましたが、私はそれでも意地悪を言う事を止めずに、白けた感じで、

 

「行くわけないよね、バカなの?」

 

と、長男に向かって言い放ちました。長男は、なおも、

 

「行きたいーーーー。」

 

と、泣き叫び続けましたが、私は長男に向かい、とても嫌な言い方で、

 

「おじいちゃんも、おばあちゃんも、あんたのわがままさにびっくりしてたわ!」

 

「何あの子って言ってたわ!」

 

(実際は言っていません。優しく見守るように言われていました)

 

と、私は長男が傷つく言葉を選んで、探して、傷つけよう、傷つけよう、と酷い言葉を浴びせ続けたのです。

 

傷付ければ長男は悲しみ、良くない行動を改める、それが子育てなのだ、と信じていました。

 

・・・

 

帰り道の車内で、その言い合いは永遠に続き、私は運転しながら長男の服を掴み、 

 

「もー、何なの!何なの!何なの!何なの!」

 

「何が気に入らないの!ねー!ねー!!ねー!!!何が気に入らないのか聞いてるじゃん!」

 

「ねー!!!答えなよ!言いなって!」

 

「あんたなんて!・・・あんたなんて!」 

 

と長男を揺さぶってドアに何度も何度も叩きつけていました。 長男は、

 

「うーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 

 

と唸りながら、目を吊り上げ、泣きながら、歯を食いしばって、小さな体で私に向かってきていました。 

 

完全に精神が崩壊して正気を失っている私は、叫んでいる状態で、主人に電話しました。 

 

主人に、いかに長男がわがままで、祖父母にも迷惑をかけたか、をギャンギャン泣き叫びながら訴えかけたのです。 

 

主人は、 

 

「あなたの今の精神状態は普通じゃないから、とりあえず車の運転をやめて!」

 

「一旦車を止めて!」 

 

「取り合えず落ち着いて、事故るよ!子供3人乗ってるから!」

 

「まずは車止めて!!今すぐ車止めて!!!そこから話を聞くから!!!!」

 

「分かったから!!!!!とにかく、今すぐ車止めろって!!!!!」 

 

と、電話越しに叫んでいました。 
 

 後ろに乗っていた次男と娘は静かにその風景を見ていたと思います。 

 

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