2024年2月の記事一覧
201 実家での出来事
201 実家での出来事
2022年7月3日
親族の集まりで、車で1時間半かかる実家へ行きました。
実家では何家族かが集まり、沢山の人数で食事をしました。
・・・
夜の9時ごろ帰る事になりました。
食事中から長男はとても不安定な様子でした。
食事を終え自宅へ帰るために車に乗る際、長男の機嫌は最悪な状態だったと思います。
完全に目が吊り上がり、誰にも心を開かない、そんな雰囲気を醸し出していました。
いつもは帰り際に、祖父母に抱き着くのですが、祖父母を視界に入れる事さえしませんでした。
ただ助手席に座り、不機嫌な雰囲気を醸し出し、下を向いてゲーム画面のみを見ていました。
昔から長男は助手席にしか座りません。
絶対にです。
我が家では無言の了解で長男が助手席に座ります。
その日、娘が眠いのか、
「私の隣がいい」
と泣き出しました。
運転は私です。
娘は私の横じゃないと嫌だと半分叫ぶように泣いていました。
長男が助手席から動く気配はありません。
私は長男に、
「娘ちゃん、眠いから寝ちゃうまでは後ろでもいい?」
と聞くと、長男は、
「は?弟の隣に座れるわけないだろ」
と、あいつの隣なんかに座れるかよ!と言わんばかりに私を睨みつけてきます。
弟はそのやり取りを後部座席から見て、無表情で固まっています。
長男に何度お願いしても、返答が変わることはありませんでした。
娘はまだ小さく、長男が絶対に助手席に座る、という我が家のルールを分かっていなかったと思います。
娘に後ろで座るようにお願いしても、
「いやーーーいやーーー」
と泣くだけでした。
長男と娘に、どちらかが席を譲るようどれほどお願いしても一向に解決しないため、私は娘を運転席と助手席の間に座らせることにしました。
すると今度は娘が、
「きつい!きつい!お腹痛い」
ベルトの締め付けがきついと泣き出しました。
あーーーーー
もーーーーー
皆わがままばっかり!そんな気分で、
私は結局、
「もー、娘を抱っこしたまま運転する!」
と言いました。
するとルールを破ることが嫌いな長男が、
「だめ!」
「絶対だめ!」
「抱っこで運転は絶対だめ!」
と叫びだしました。
どーすりゃいいんだよ!
という状況で、私は長男の叫びを無視して出発しました。
親族が我が家のやり取りを見ながら、見送るのをずっと待っていた事もあり、一刻も早く出発したい気持ちでした。
長男は車の中で娘に対して暴言を吐き始めました。
「妹ばっかり可愛がりやがって」
「女だからか」
「小さいからか」
「そんなもん関係ねーだろ」
「妹、わがまますぎる!」
「何で言う事を聞くんだ!」
長男はわんわんと泣きながら暴言を吐き続けます。
娘に対しての暴言は久々でした。
・・・
普段大らかで何も言わない姉から、帰宅後に、
「長男君、夜ご飯の時から、明らかにおかしかったよね」
「全然笑わない」
「ずっと目が吊り上がっていたね」
「心ここにあらずな感じで・・・」
「なるべく話しかけるのやめておいたんだよね・・・」
「なんか、別人みたいな雰囲気だった」
「やっぱり、長男くんは普通の状態ではないね・・・」
「とにかく、あんたに言い返してくるね」
「出発後、車で大丈夫だった?」
と聞かれるほど、長男は周りの親族から見ても、目に見えて様子が普通ではありませんでした。
長男は安定すると必要以上に優しい言葉で周りに気を使い、私の食事などを褒め、不安定になると周りを激しく否定し攻撃的になりました。
そんな激しい浮き沈みを繰り返していました。
とても浮き沈みが激しく、シンプルに【普通の状態】があまりありませんでした。
【極端に良い】か【極端に悪い】かしかないのです。
・・・
私は、思いつく全ての相談所に相談しつくしていました。
ここは行かなくていいかな?と行かなかった相談所はありません。
それらの相談所からは、参考になるようなアドバイスをして貰えたことは一度もありませんでした。
どこに何を相談したら良いのか、もう分かりませんでした。
・・・
長男が通っている児童精神科の診察時間はたった10分で、現状報告をするだけでした。
「今はこんな状態です」と言う私に、医者が、
「以前よりはよい方向に向かっていますね」
と言って終わり。
そんな感じでした。
他の児童精神科も最短で診察してもらえるのが4か月待ちです。
学校や行政の相談所へ行っても、
「お母さん、大変ですね、でもやりようがないです」
と言われるだけでした。
私は一体誰に相談したら的確な対応方法を教えてもらえるのだろう。
どんな対応をしたら子供たちが良い方向へ向くのだろう。
もう、1年近く考え続けていましたが何も分からないままでした。
・・・
昔は朝から晩まで公園にいて、どんな友達とも仲良く遊んでいたのに・・・。
今は慣れない友人に会うと、2時間くらいで様子がおかしくなる。
帰宅後には高い頻度でパニックになる。
そんな事を繰り返していました。
・・・
そもそも特定のゲーム友達以外には会いたがらず、外では遊びたがりませんでした。
200 機嫌のよい日が増えているように見える
200 機嫌のよい日が増えているように見える
2022年7月前半
長男が朝6時に起き、機嫌がよく、娘と外で遊んでいました。
次男にも優しく、長男に優しくされている事が嬉しい次男は、
「学校へは行かない、長男と遊ぶ」
と言いだしました。
私が次男をなんとか促し集合場所へ向かわせようとした時に、長男が、テレビをつけてゲームを始めました。
次男が反応しました。
ようやく集合場所へ向かいかけていた足を止め、テレビ画面に釘付けになっています。
私はそれを見て、長男に、
「ちょっと今はやめて。学校に行こうとしている子がいるのに」
と言いました。長男はそれを聞いて、
「あ・・・」
と言い、テレビを消しました。
・・・
次男を送りながら、私は、
「あー、また余計な一言を言ってしまった」
「『学校に行こうとしている子がいるのに』は明らかに嫌味に聞こえる、言わなければよかったな・・・」
「帰ったら、長男機嫌悪いんだろうな」
「折角元気に朝起きてきたのに、また不機嫌になっちゃうな・・・」
と思いながら帰ると、長男は私に向かって、
「お母さん、さっきの言い方はちょっと酷くない?」
と冗談交じりに、怒らずに伝えてくれました。私が、
「そうだよね、嫌だったよね」
「長男、お母さんに嫌って伝えれるようになったね」
「前はあまり言わなかったよね」
と言うと、長男は、
「そうだね」
と言い、機嫌が良さそうでした。
そんな風に落ち着いており、何となく回復してきているな・・・
小さい頃から難しい子と思い込んで育ててきたけど、本当はとても優しい子なのだろうなぁ・・・
と思っていました。
・・・
長男が落ち着いていて、元気で明るいと、我が家の全員が元気になりました。
私も、次男も娘もです。
私と次男は長男の不機嫌時の攻撃対象なため、特に影響を受けました。
次男は長男の攻撃にあうと、黙り、無表情になり、その後私に当たる事が多かったです。
私は長男に、
「長男が元気でみんなに優しくしてくれると、家の中が明るくなる」
「ありがとうね」
と言っていました。長男は、
「僕は関係ないでしょ、でも、そうなのかな・・・僕って凄いね!」
と笑いながら返してきたり、
「いや、いや、僕は関係ないよ、お母さんのお陰だよ」
という事もありました。
・・・
そんな穏やかな日もありますが、日によって長男は、次男への否定的な発言、態度が酷い日がありました。
原因は分かりません。
ここ最近は落ち着いており、行き渋りの時のように次男を酷く否定する事はほとんどありませんでした。
・・・
2022年7月1日
この日はなぜか、長男は次男にとても酷く当たりました。
ギリギリ学校に行けている感じの次男の不安定さを心配していた私は、励ましのつもりで次男の頑張りを認める発言をよくしていました。
長男は基本的にはずっとリビングにいるので、私が次男を褒めている空間にはいつも長男がいました。私が次男に、
「足し算始まったんだね」
「楽しい?」
「頑張ってるね」
「今日も1日お疲れ様」
そんな普通の会話です。
それ以外にも、私が次男の担任の先生から聞いた頑張った事を次男に話すと、長男は敏感に反応し、
「こんなんで褒められるの?」
「クソバカでもできるし」
「こんなバカ褒める意味ない」
「無駄」
そんな事を次男に言い続けます。
とにかく言い方が酷いのです。
そんな長男の姿を見ると私の頭の中に児童精神科の先生の言葉がよぎるのです。
「お兄ちゃん、異常だよ、どう見たって異常、薬を飲ませなさい」
安定している時は、何でそんな事言うの!酷い!と思えるのに、酷く不安定になると、
「やっぱり、おかしいの?」
「この子は異常なの?」
「薬を飲ませるべきなの?」
と私の心は揺れてしまうのです。
・・・
幼少期からずっと長男は次男が褒められたり、認められたりすることが不快なようでした。
自分以上に次男が注目される事もとても嫌がりました。
この日長男は、次男に攻撃する以外、他の家族とはとても穏やかに関わっていました。
199 2022年7月、夏休み前の長男の様子
199 2022年7月、夏休み前の長男の様子
2022年7月7日
長男が次男の通う発達凸凹の子専門の塾に「行ってみたい」と言うので連れて行きました。
その塾は完全個別指導です。
繊細で人と関わる事が苦手な子が多いため、生徒が安心して塾に来れるよう、2階建ての民家風の建物の中には先生1人と生徒1人だけだと言っていました。
塾はとても人気でした。
体験はすぐにできるのですが、通いたくても席が空くまで3年待ちでした。
不登校枠は半年ほど待てば空く、との事でした。
次男は単発で空きが出た時に行っていました。
この日は長男の体験の日です。
新しい場所、知らない事をする事に強く抵抗する長男は、塾へ行く前そわそわし、とても緊張していました。
塾へ行ってからも、私の手を離さず、同じ室内にいるよう要求しました。
長男は先生と少し話すと、私と離れ1人で教室に残ることが出来ました。
緊張していましたが、次男のように部屋に入れないなどはなく、先生の穏やかで大らかな雰囲気で安心している様子でした。
帰宅すると長男は、
「あの先生、僕好き」
「凄いねっていっぱいいってくれた」
「通おうかな」
と言いました。
先生からの指導報告書には
・とても素直
・算数が好き
・工作や絵が好き(特に模写)
・社会・理科・英語が嫌い
・深く話をしていくと、教科と言うよりも書くことが嫌い
・言葉のチョイスが極端
・とにかく素直でエネルギーのある子
・パソコンに興味あり
と書いてありました。
・・・
5月末から週に1,2回のペースで何度も担任の先生が家庭訪問をして下さり、長男もそれを喜んでいるように見えました。
7月になり夏休みが近づくと、担任の先生が、
「夏休みは学校に足が向くことを目標にしましょう」
「僕以外の、教頭先生などにもさり気なく会えるといいなと思います」
「夏休みの頑張り目標を長男さん主体で決めましょう」
「その前の、7月13日に家庭訪問に行きます」
「長男さんからリクエストのあった、夏休み日誌も持っていきますね」
と話してくれました。
・・・
長男は穏やかに過ごしているものの、現状維持、という感じでした。
以前のように
「学校へ行きたい」
という事はなく、学校へ行く意欲は下がってきているのかな、という印象です。
・・・
2022年7月13日
先生が家庭訪問に来ました。
夏休みの宿題計画表を2人で作成したようでした。長男は、
「漢字ドリルを頑張りたい」
「夏休みはまず、週に1回は学校へ行けるように頑張りたい」
と言っていたそうです。
夏休み、7月26日に学校へ行く約束をしたようでした。
先生が帰宅すると長男は顔が晴れ、嬉しそうにしていました。
198 次男の行き渋りと児童精神科の事
198 次男の行き渋りと児童精神科の事
2022年6月末
次男の立ち歩きが日に日に酷くなっていました。
担任の先生が、次男に、
「掲示板の折り紙を20個作って」
と次男に仕事を与えてくれました。
席で何かする事がある時は、比較的座っているようでした。
・・・
2022年6月28日
この日の朝は、私が用意した朝ご飯は嫌だと言い、
「ラーメン」
と言うので、
「はいはい」
と言ってラーメンを出し、少し食べて、
「やっぱり牛丼」
と言うので、また、
「はいはい、喜んで」
と笑いながら牛丼を作り、牛丼も一口食べただけで、冷凍庫の中のアイスを食べて学校へ出発しました。
無気力で全然支度をしないため、通学団の集合時間には間に合いませんでした。
そんな次男の姿は、長男の行き渋り時の無理難題にそっくりでした。
私は、集合時間に間に合わせる事を頑張っても意味がないと、長男の行き渋りの時に学んでいたため、担任の先生に、
「次男のペースで登校させるので、遅刻する日があると思います」
とあらかじめ伝えており、間に合わせるためにイライラしないよう、対策していました。
・・・
行き渋りが激しいのは大体月曜日でした。
長男の行き渋りの時も、今の次男も、休み明けの月曜日に不安定な事が多かったように思います。
・・・
その週、私は再び次男の児童精神科に私だけで行きました。
覚えていませんが、発達テストを受けるのか、今の次男の状態はどんな状態なのか、そんな相談をしに行ったのだと思います。
私は次男の不安定さは長男の不登校の影響もあると考えていた為、児童精神科で簡単に長男の今までの話をしました。
たまに無理難題を言ったり、弟に暴言を吐くこともありますが、今はとても落ち着いており、とても良い方に向かっている、という話をしました。
私は決して長男に困っている、と言う話はしていません。
あくまでも、とても大変な時期を経て、とても良い方向に向かっている、という話でした。
それでも児童精神科の臨床心理士さんは私にこう言いました。
「お兄さん、異常だね、それこそ薬を飲ませなさい」
「お母さん、お母さんが話しているお兄さんの話、異常ですよ」
「明らかにおかしい子です」
「・・・」
私が、唖然として、
「でも、とても落ち着いていて、穏やかになってきています」
と言うと、
「今後もし、お兄さんが弟に暴言を吐いたら、家族全員で家から出て、お兄さんを1人だけ家に置き去りにして、しばらく家に帰るのはやめてください」
「暴言を吐いたら自分の周りの人は、みんな自分を見捨てていなくなっちゃうのだ、と思わせてください」
「悪い事をしたら、周り人はいなくなる、それは当然の事です」
「それを何度も何度も経験させ、反省させて下さい」
と言いました。私はその意見には到底納得がいかず、心理の先生に、
「そんな事をしたら、長男は悲しくて自信を無くしてしまうと思います」
と言うと、
「自信なんて、無くせばいい」
「ダメな事をしてるのだから、当然です」
と言われました。私は引き下がらず、
「色々な人に相談しているけれど、やはり突き放すことは良くないと思っています」
と言うと、心理の先生は、
「お母さん、色々な人に相談して、考えがタコ足状態だから混乱するのですよ」
「方向性が定まっていませんよね」
「誰の意見を聞くのか絞ったらどうですか?」
「うちのアドバイスが聞けないのであれば、自分が納得のいく相談所だけにしたらどうですか?」
「お兄さんが行っている児童精神科で統一した方が良くないですか?」
「どうして兄弟で2か所、別の病院にしたの?」
と言われ、私は悔しくてただ黙っていました。
2か所別の病院にしたのは、児童精神科は予約が取れないから、予約の取れる病院に通っている、それだけの理由でした。
物凄く不快な気持ちで家に帰ると、その日は長男がとても安定していて、
「お母さんお帰り」
と、とても明るい笑顔で私に笑いかけました。
目の前の長男を見て、やはり児童精神科の先生が言った、
「お兄ちゃんはどう考えたって異常ですよ」
と言う言葉にまた腹が立ち、私が自分の子をちゃんと信じていればいいのだ、そんな気持ちになりました。
197 長男が寝る前の動画を制限する
197 長男が寝る前の動画を制限する
2022年6月28日
この日も長男は23時30分頃から布団に入り
「動画は2つだけにする!」
と自分で決め、2つ見ると、その後3時頃まで何度も何度も寝返りを打ちながら、動画を見る事を我慢していました。
・・・
2022年6月29日
担任の先生が家庭訪問に来ました。長男が、
「僕は漢字は苦手だな」
と言うので、私が、
「1日1つ覚えたら1か月で30個も覚えられるよ」
と言うと、
「やってみようかな・・・」
と言っていました。
・・・
「僕は中二病だよね」
と言い、
「寂しくて、退屈なんだ」
と私に訴えました。
・・・
担任の先生はいつも私に、
「今の時代は学校に行く、行かないは重要ではないので、長男が行けていない自分を責めずに、できる事を頑張ってほしい」
と言っていました。
先生は長男の、できた事だけを認め、できていない事を指摘する事は一切しませんでした。
・・・
長男は自分の家にいて、自分のペースで家族や気の合う友人と過ごしている時はとても調子が良く、情緒が安定しており、穏やかな表情で前向きな発言をよくしました。
とても調子が良く明るい時でも、高速で1時間半ほどかかる私の実家に一緒に戻り、祖父母以外の人、例えば私の地元の友人の子供などと過ごすと、必ず夕方頃にパニックになり、支離滅裂な事を言い、泣き出しました。
そんな長男の姿を見ると、私はいつも、
「家ではあんなに元気なのに、少しでも非日常な行動をするとすぐに訳が分からない事を言い出すな・・・なかなか回復しないな・・・」
と心の中で思っていました。
・・・
2022年7月7日
浮き沈みの激しい長男が、また気持ちが下がっていました。
学習に対しての意欲も下がりました。
6月26日頃から、動画を見ずに寝る事を頑張っていましたが、それも長くは続きませんでした。
あまりにも浮き沈みの激しい長男を見て、この子はうつ病なのかな?と私は心配していました。