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2023年10月の記事一覧

50 予約の要らない精神病院にて

予約の要らない精神病院にて 
 
 
2021.10.14(木) 
 
 
長男の姿を見て、主人が朝涙を流していました。 

どの姿が長男の本当の姿か分かりません。 

昔の姿を思い出せません。 

本当に、本当に思い出せないのです。 
 

 

 

朝起きると、常にお腹に鉛がある様な気分でした。 

主人に申し訳ない 。

 

 

私がいいお母さんだったら、この子は、不登校にならなかったの? 

正直、よく分かりません。 
 

 


心を治して 

環境を変えて 

良い指導者に出会って 

幸せに生きて欲しい 

 


そう願っていました。 
 

 


でも、何をどうすればいいか分かりません。 

良い指導者も、どこに行けば会えるのか分かりません。 

 

 

どこに行ったって言われる言葉は皆同じ!


「そうですか、大変ですね」 

「お母さん自分を責めないで下さい」

そればっかりです。

 

寄り添っているつもりなのだろうか?

本当の優しさとは何なのだろうか?

 

誰も、苦しんでいる長男に焦点を当てません。 

 

 

私は優しくして欲しい訳ではない。 

大変さを共感して欲しい訳ではない。 

道を示して欲しいのです。 

解決策を教えて欲しいのです。 

 

 

 
どこに行っても道を示してくれません。

もう、手当たり次第聞きに行こう。 

一言でも、ヒントがあればいい。 

 


 
そんな気持ちでした。 
 


家から1時間程掛かる病院が、予約無しで受診可能でした。

電話連絡後、すぐに向かいました。 

小さな病院で、先生は3人位いました。 

 

 

電話した際、ある程度は話しましたが、再度一通りの事を話しました。 

 

 

田んぼの真ん中にある病院で、診察室に入ると大きな窓から、奇麗な田園風景が広がっていました。

 

担当医は、40歳前後のお気楽な感じの先生でした。

 

担当医:

「へーーーー凄いね!聞いた事ない!」 

「いやー、うちでは力になれないなーー」 

「何したらいいか、分かんないもん」 

「この県より、隣の県の方が、精神病院の質が良いって言うよ」 

「ごめんねー、わざわざ遠くから来てくれたのに」 
 

私:

「・・・」 

「でもここ、精神病院ですよね?」 
 

 担当医:

「まあね、そうだけど、このケース分かんない」  

「話聞いてると、カウンセリングも受けないよねこの子」  

「受ける気しないな。無理だね」 

「そしたら、やりようがないよね」 

「まあさ、学力とかも本人がやばいなってなれば、やりだすんじゃない?」

 

私:

「どんな時にそう思うんですか?」

 

担当医:

「あー、まー、分かんないけどテレビ見てる時とか?」

「ははははは、ま、変な事言って親子関係崩さない事が一番大事なんじゃないのぉーー」

 

発育歴を聞かれました。

幼少期はパズルが好きで、毎朝300ピースのパズルを完成させてから、幼稚園へ行っていた事、 

100ピース位の子供用のパズルは、裏側で完成させていた事、を話しました。
 

 

担当医:

「へーー、凄いね!化けるかもよ」  

「化けるかも、化けるかも!化けるかもねー!もしかしたら天才かもよ」 

 

 

「・・・」 

 

担当医:

「でも、うちでは出来る事はないよ」 

「ごめんねー残念だったねー」 

「凄い遠くから来てくれたのにねーーー」

「ま、有名な総合医療センター予約取れたんだよね?そこ行くのが良いよ」

 

私:

「・・・」 

 

軽い、軽すぎる。

意味ないな。 

この病院。 

だから当日受診できたんだ。 

あー、そうゆう事か。 

3000円捨てた様なもんだな。 

良い病院が、当日診てくれるはずないな。 
 
 

余りの適当さに、笑えてきました。 
逆に、心が軽くなりました。 
 

 

「天才」と言う言葉だけは引っ掛かり 

不登校は、悲劇ではなく良い事なのかも? 

と頭を切り替えてみようかな? 

角度を変えて見てみようかな? 

という気持ちが少し生まれました。

途中のコンビニに停車して

【不登校、天才】で検索しました。

 

 
まぁ、無駄じゃなかった!と思いたい。
その思いから、この本を買いました。 
↓ 
 


 
 
 
あー、結局今日もヒントないな。 

家、帰りたくないな。 

 

 

長男は、学校を休みましたが夕方、別の学校の友人と2時間程サッカーをしました。

普通に元気な小学生でした。

次男は、皆がサッカーで遊ぶ中1人でベンチに座っていました。

相変わらず、身体が固まり友人の輪には入れませんでした。

 

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