166 次男の授業中の立ち歩き
166 次男の授業中の立ち歩き
入学からしばらくして、娘のお迎え時間の関係で、次男の下校のお迎えに間に合わない事がありました。
次男はその事に不満を言わなかったので、その日から下校時のお迎えは行かないことになりました。
・・・
毎日毎日下校後、担任の先生から連絡があり、次男の立ち歩きや授業の不参加の現状を伝えられました。
「授業中はウロウロし廊下に寝そべっている」
「絵本の読み聞かせをしていると、教卓の近くまでふらふら来てしまう」
「視力検査、聴力検査も自分の順番にはやらず、周りの状況を観察し、一通り全員がやるのを見てから、最後に検査する」
担任の先生は、
「お母さんが入学前に言っていた通りの行動をしていますよ」
「周りの状況をまず観察しています」
「言えば言うほどやらない、というのも分かってきました」
「初めから話を聞いていたので、対応方法が分かり次男さんにペースを合わせのんびりやっています」
と言っていました。
・・・
入学前から学校に、押さえつける指導はしないよう、集団に合わせる為に無理をさせないように、とお願いをしていました。
先生は次男に対し「みんなと同じようにやりなさい!」と強くは指導していないようでした。
担任の先生は言うべきことは言わないといけないので、という言い方をしていましたが、 私は折れずに、
「先生のやり方に文句があるのではなく、次男には厳しい指導は逆効果になり、言えば言うほど何もしなくなるので、どうか理解して、タイミングを待ってあげて下さい」
とお願いし続けました。
締めるときは締めないと、と次男の担任の先生はよく言っていましたが次男に関しては、
「強くは指導しません」
と言ってくれました。
・・・
次男は授業中に立ち歩きが激しく常に離席していました。ある日、担任の先生が、
「いつも、離席は特に強く言っていませんが、今日は上履きを履かずに立ち歩きし、教卓前で転んだので、『転んだら危ないよ』『上履きを履きなさい』と強めに指導しました」
「その後、次男さんは涙を流し机の下に潜り、全く動けなくなってしまいました」
「上履きの指導をしてから帰るまで、一度も机の下から出ませんでしたが、帰宅後の様子はどうですか?」
「お母さんがおっしゃっていた、怒らないほうがスムーズにいく、の意味が何となく分かりました」
と連絡をもらいました。
その日は、私が娘を迎えに行き帰ってくると、次男は玄関でしくしくと泣いていました。
学校から事情は聞いていましたが特に何も言わず
「どうしたの?」
と聞くと
「何もない」
「学校怖い」
とだけ言い、次男はしばらくしくしく静かに泣いていました。