24 彼の望む自由
24 彼の望む自由
2021.9月末
この日、 夜9時になると長男が突然ソファの周りをぐるぐるぐるぐる回り、一方的に話し始めました。
・自由になりたい
・体育は着替えたくない
・体育の内容は全て自分で選びたい
・靴の履き替えもしたくない
・自分が学びたい時に学びたい事を学びたい
・何で皆同じ事をしないといけないのか分からない
・先生はそんなに偉いとは思えない
・学校行かないで鳥になりたい
そんな内容を30分以上、絶え間なく私に話し続けました。
・・・
その話をすると、誰かが、こんなアドバイスをくれました。
・学校、会社、どこかに属している限りは自由に出来ない
・中学は自由な校風の所に通わせた方が良いのでは
・ルールばかりで退屈だけど、学校を卒業しなければ働けないし、お金が無いと自由に出来ない
・未来に向けて、今は我慢するべき時
・皆同じ気持ちだけど、やらないわけにはいかないから頑張っている
・今は嫌だけど頑張ろう!
・お父さんが家族のために働けているのも、学校を頑張ったから
そんなことを、何度も言い聞かせて教え込むしかない、と言われました。
ダメな事はダメ!と注意をしたかったのですが、注意をすると、負のスパイラルに入りました。
別の日、 リビングで、部屋の明かりを真っ暗にしてテレビを見ていましました。
その日は明かりをつけてはダメ、と言うので、私は夕食を作れませんでした。それなのに、寝る時は電気を消してはダメと言うので、全員が眠れません。
この頃は、就寝時以外は「電気を付けないで」と、言う事が増えていて家中真っ暗な事が多かったです。
私から見た長男は、
プライドが高く負けず嫌いで自由人
こだわりが強く極度なマイペースなのに真面目
些細な変化に気が付き、同調圧力が苦手でいつも不安そう
そんなイメージを持っていました。
学校で疲れ果て、家では私と喧嘩をし、次男をいじめる長男の事を、私は【面倒な子】と思っていたのです。
この日寝る前に長男が、迷路を書く用の新しいノートをランドセルに入れていて、明日は学校に行く気なのだな・・・と胸を撫で下ろしていました。
長男は当時、ずっと自由になりたいと言っていました。