59 祖父母との旅行(奈良)
59 祖父母との旅行(奈良)
2021.10.17.18
今日から1泊2日で親族で奈良へ旅行予定です。
朝、バタバタ支度をしていると長男が
「漫画14冊持って行く」
と言い出しました。
私:
「は!!!」
「新幹線だよ」
長男:
「持って行く!」
私:
「重いよ!」
長男:
「いいよ」
私:
「絶対お母さんに持ってって言わないでよ!」
「ありえない」
{もー、と言う目で息子を見る}
あー、出かける前からいちいち面倒臭い子!
長男:
「布団も持って行く!」
私:
「何言ってるの!それは本当に無理!やめて!」
そんなやり取りを何度かくりかえし、なんとか出発出来ました。
私は朝から訳の分からない事ばかり言う長男にイライラしていました。
新幹線駅で姉達と合流すると気も紛れ、子供達も可愛がって貰えるのでご機嫌でした。
長男は至って元気で荒れ狂う事もなく昔の子供らしい姿でした。
次男とも喧嘩をしません。
祖父には不登校の事を伝えていませんでしたが気が付かない程元気でした。
わがままも言わず、何一つ困る事もなく1泊2日を終えました。
帰りの新幹線駅で長男が祖父と話していました。
長男:
「おじいちゃん、僕もっと旅行したい!」
「もう1日泊まりたい」
祖父:
「そっかー、楽しかったな。でも長男君明日学校だからな、また来ようね」
数メートル先からでも分る程長男の表情が曇りました。
あ・・・、明日も行かないんだな。
もう行かなくていい。
そう思う時が増えていました。
明るく元気な姿を見ると
不登校なんて気のせいで、学校に行くのではないか?
と期待してしまいます。
2つの気持ちが私の中で行ったり来たりしていました。
今私はこの子にどんな対応をするのが正解なのだろう。
明日は起こすべき?
どの位の熱量で「学校だよ!」と言うべきなのだろう。
行かない。を受け入れた先に何があるのだろう。
また明日から相談所巡り、学校(居場所)探しだ。
一気に気持ちが暗くなりました。
楽しい時間を過ごしていても胃の辺りにいつも鉛がある様な嫌な感じが取れません。
旅行2日目の朝、食事をしている時母親が話しかけてきました。
母親(祖母):
「何があったの?」
「絶対何かあったんじゃないの?」
「あんた、なんか傷付く事言ったの?」
私:
「うん・・・分からないけど」
「私が何か言ったんだろうね」
「私のせいなんだと思うよ」
母親:
「絶対そうだと思うよ」
私:
「・・・うん」
私はその後1人で部屋に戻りました。
何とも言えない孤独さと苦しさでしばらく涙が止まりませんでした。