135 担任の先生からのバースデーカード
135 担任の先生からのバーズデーカード
懇談会で、私が担任の先生に「学校側が気にかけてくれているとは、感じません」と伝えたからか、その後、たまに、メッセージが入っている事がありました。
長男の誕生日の日に、メッセージカードと手紙がポストに入っていました。
確か、メッセージカードには、当時長男が好きだった妖怪ウォッチの絵が描いてあり、お誕生日おめでとう、と手書きで書いてありました。手紙の内容は覚えていません。
私は、その当時、安定している長男に、学校の話題を出しても良いのか。渡すべきか、渡さないべきか、を相当悩み、メッセージカードのみ、長男の携帯電話に挟んでおきました。
その夜、長男は、もう起きているであろう時間になっても、一向に布団から出て来ず、やっとリビングに来たのは、夜の10時頃でした。
長男の様子は、誰から見ても分かる程おかしく、憔悴しきっている、というのか、目が据わっている、というのか、とにかく、負のオーラが出ていました。
その後、下の子達が寝静まり、私と2人になると、長男は、無理難題を言い始めました。
内容ははっきり覚えていませんが、とにかく訳の分からない事を言うのです。
行き渋りで荒れていた頃の様子に、とても似ていて、感情のコントロールが出来ないようで、
「あの女、死ね!」
「2度と貰ってくるな」
「あんなもの見たくねーんだよ!」
「見てないし」
「うざい!うざい!うざい!うざい!うざい!うざい!」
「死ね、死ね、死ね、死ね」
と言い、ソファーや壁を殴り、うぅーうぅーと歯を食いしばり、唸りながら泣き叫びました。
「あいつが嫌なんだ!」
「あいつが一番嫌なんだ!」
「あの女が嫌いなんだ!」
そんな事を叫び、手あたり次第そばにあるものを殴り続け、涙を流す。
あー、渡さなければ良かった、
あー、また失敗した。
あー、なんで私、渡しちゃったのだろう。
静まり返っている夜中に、永遠と続く、息子からの無理難題、荒れ狂い、泣き叫び続ける我が子の姿、 私も耐えきれず泣きだしてしまい、
「ごめんって!」
「もう、絶対に渡さないから!ごめんって言ってるじゃん!」
と、言ってしまう。
また、私は、寄り添いきれない。
反省するのに、反省しきれず、同じことを繰り返す。
最悪な気分でした。
自己嫌悪と、メッセージカードを渡してしまった事への後悔と、この子はどうなるのだろうという不安と、色々な感情が入り乱れ、もう、頭の中がぐちゃぐちゃでした。
その後、長男は唯一会えていた友人達にも会えなくなりました。
親友にも、幼馴染にも会えず、部屋からも出てこない
ご飯を食べない
歯も全く磨かない
お風呂は元旦から一度も入っていない
銭湯に行くのも嫌がるようになった
最近は、体も限界まで駆使しているのか、25時間起きている、次の日に永遠と寝て、その次の日はまた25時間起きている、そんな生活をしており、ゲームをしながら、ソファーで寝落ちする、そんな日が続いていました。
なんだかもう・・・
見ていられない・・・
学校の話題が出ていない時は、あんなに元気に、回復しているように見えたのに、今の長男の姿からは、回復する姿は、想像できませんでした。
主人にその事を掻い摘んで話して、返ってきた言葉は
「担任の先生可哀想」
「・・・」
もう・・・
何・・・?
もう!メッセージカードなんて、渡さなければよかった!!!!