225 子供をコントロールしないという覚悟
225 子供をコントロールしないという覚悟
2022年8月
長男の不登校克服のため、我が家は不登校当初から、克服ママの【過保護にする】【好きにさせる】を守り、長男の行動には口出しせずに子育てをしていました。
昼夜逆転していても、ゲームしかしなくても、食事をしなくても、お風呂に入らなくても、何一つ注意はしませんでした。
しかし、次男に対しては、
「この子は不登校ではないのに、やりたい放題にしていいのか?」
「7歳の子が好き放題で良いのか?」
と、迷いがありました。
・・・
親は次男を思い、好き放題にしてはいけない、と寝る時間やゲームの時間なども厳しすぎない程度に声掛けをしていました。
親の思いに対し、次男の捉え方は違いました。次男は、
「お母さんは、長男だけが好きだから、長男の言う事だけ聞くんだ!」
「何で長男だけ!」
「何で僕はダメなんだ!」
そんなことを何度も言われました。
・・・
長男は心の回復のため、ストレスが掛からないように長男のペースで生活させている。
でも次男の心は壊れていない。
同じように好き放題にさせる事に抵抗がありました。
・・・
元々、主人の父親も、主人も、とてもゲーム、IT系の事が好きです。
その遺伝子を持って生まれた我が子達もゲームを与えると、のめり込む様に夢中になりました。
主人は昔、
「俺の脳みそだとしたら、ゲームを与えたらそれしかしなくなるだろうから、まだ与えなくていい」
と言っていた事があります。
・・・
長男は不登校という形でしっかりと問題が表面化していたものの、私はまだ、次男の心の問題に気が付いていませんでした。
次男は長男の真似をして反抗しているだけ。
元々の発達障害もあり、今の状態なのだ、と、次男の心の不調など疑っていませんでした。
次男は元々コミュニケーション能力が低く、人と上手く関われず、集団が苦手で、人に心を開かず、1人で過ごす事を好み、新しい場所、人が苦手な困難を多く抱えた子、【そうゆう子】と私は疑うことなく、思っていました。
・・・
姉に紹介してもらった先生に相談した後、私は次男のゲームに対しても何も言わなくなりました。
先生は、
「好きなようにやらせて下さい」
と言いました。私は、
「7歳でもですか?」
と聞いても、その解答は変わりませんでした。
私の中で「この先生は、他の先生と何かが違う」と思っていたこともあり、この先生が言うなら大丈夫だろう!と次男に対して何も言わなくなりました。
すると、次男は本当に一日中ゲームをする様になりました。
それでも、私は何も言いませんでした。
注意をしないので、親子間でもめる事はなくなりました。
もめないのは楽なのです。
でも私は、この子はこのままゲームしかしない子にならないの?
ゲーム障害にならないの?
子供らしさを、どこへおいてきてしまったの?
と、とても不安な気持ちでいた事を覚えています。
そんな不安な気持ちを抱きながらも、私はその先生の指導に従う決心をし、信じる決心をし、次男の事もコントロールしないと覚悟を決めたのです。