271 愛を伝える事
271 愛を伝える事
【勇気づけの子育て】を頑張っていたある日、次男が私に、
「お母さんは本当に僕を好きなの 」
と聞いてきました。私は、この子を産んでから毎日愛情をかけて育ててきたつもりなのに、この子には愛が伝わっていないのだな、と驚きましたが、
「お母さんが次男の事が、世界一好きで、宝物だよ」
と答え、その場で次男を抱きしめました。
・・・
そんな可愛い事を聞いてくる次男ですが、行き渋りは相変わらずで、私はこのまま次男も学校へ行かなくなるのかな・・・と不安になっていると、M先生から、
「お母さん自体が不安がとても強いのです」
「お母さんは、子供が困ったときに頼りになる安全地帯なのですよ」
「子供を自分の理想通りにしたいと思うからイライラしたり、不安になったりするのです」
「うまく行かない事を恐れて生きているなんて、とても勿体ないです」
「お母さんの不安を、子供は解決出来ません、もう貴方は大人なので、自分自身でその不安を何とかするしかないですよ」
「子どもの人生がうまく行かなくなっても、それは、子どもの問題であり、お母さんにはあんまり関係がないのです」
「お母さんは、子供を思いきり愛するくらいの事しかできませんよ」
と言われました。
・・・
アドバイスを聞き、それならば愛する事を全力で頑張ろう!と次男に優しく接していると、朝起きてきた次男が、
「お母さん大好き」
と抱き着いてきました。
朝ご飯に作っておいたサンドイッチは食べたがらず、ホットケーキとお肉ご飯が食べたいと言うので、
「そっか、食べたいものを教えてくれてありがとうね、簡単なのばっかで良かった!」
と快諾し、新たに朝食を作っていると、次男が、
「ありがとう!おいしいよ!」
と言いながら食べ、ご機嫌で学校へ出かけていきました。
こんなわがまま聞いてて良いのかな?
作ってもらった食事をいらない、と言うのは失礼だよね・・・
という気持ちは正直ありましたが、この接し方だと子供が優しくなるな、という実感があったのでしばらく今のやり方を頑張ろう、と思っていました。