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259 夏休み明けの長男

259 夏休み明けの長男

 

2022年9月 

 

行き渋りから1年経ちました。

 

・・・

 

夏休み明け、長男は私が少しでも家を留守にすると、激しく嫌がりました。 

 

買い物に行く事すら嫌がり私が出かけようとすると、

 

「どこ行くの?」 

 

「寂しい」 

 

「早くっ帰って来て」 

 

と何度も何度も言いました。私は、 

 

「一緒に来る?」 

 

と買い物に誘いましたが長男は、ついてきませんでした。

 

・・・

 

行き渋りが始まってからの1年間、長男はほとんど体を動かそうとはしませんでした。 

 

そんな長男が、ある時期から体を動かしたがり、インラインスケートをするようになりました。 

 

家の庭先で、夜1時間以上、転んでも転んでも立ち上がり、夢中になって昔のような笑顔で練習をしていました。 

 

もともと身体能力の高い長男はすぐにコツを掴み、楽しそうに滑っていました。 

 

・・・ 

 

長男は好き放題にゲームをしている事に後ろめたさがあるのか、もしくは私が本当はオンラインゲームを快く思っていないと察しているのか、オンラインゲームを始める前に必ず、 

 

「オンラインは2時間だけにしようかな」 

 

「夜の8時までって決めようかな」 

 

「早く寝るようにしようかな」 

 

と私に聞こえるようにぶつぶつと呟いていました。 

 

M先生に、 

 

「子供を親の理想通りにしようとせず、世間の常識に当てはめず、本人に任せて好きなようにやらせて下さいね」 

 

「この子は大丈夫、と信じてあげてください」

 

と言われていました。 

 

先生に言われたことを、理解しよう理解しよう、長男が何をしていても気にしないでおこう、と一生懸命一生懸命頭で考えるように頑張っていました。 

 

長男の心さえ立ち直ればゲーム漬けからも抜け出すのだから!

 

ゲーム中毒を恐れなくても良いのだから! 

 

大丈夫!

 

大丈夫!

 

この子は大丈夫!

 

と自分に何度も何度も言い聞かせていました。 

 

どれだけ頑張って頭で考え、自分に言い聞かせていても、私の心はずっと息子の将来が不安で苦しいままでした。 

 

・・・ 

 

一つの事に夢中になると同じ事を永遠にやっている長男がオンラインゲームにのめり込むのではないか? 

 

のめり込み過ぎて、昼夜逆転が酷くなり、どんどん不摂生が悪化してしまうのではないか? 

 

この子はまだ9歳なのに、体や脳や心がぐんぐん育つ時期なのに、

 

と不安な気持ちを拭い去る事がどうしても、どうしてもできないのです。 

 

ぐるぐるぐるぐる思考が巡り、マイナス面ばかりに目が行き、 

 

「あーなったらどうしよう」 

 

「こーなったらどうしよう」 

 

と、私にとっての最悪な事態ばかりを考えてしまうのです。 

 

自分の脳みそを一旦外に取り出して、水で洗い流したい!と毎日毎日本気で思っていました。