242 声掛け
242 声掛け
長男の不登校前まで、私は子供に注意ばかりしていました。
姉に紹介してもらった先生から指導を受け、少しずつ意識を変え、良い面に着目するようになってから、子供にかけていた言葉の一例です。
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ゲームしかしない長男と次男にかけていた言葉
「思う存分、納得いくまでゲームできるといいね」
「集中力凄いね」
「楽しい?何やってるの?」
と子供のしている事に興味を示す。
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ゲームが得意な長男には、
「お母さん、ゲームが苦手だから弟に教えてもらえると、嬉しい」
「お兄ちゃん、上手いもんね!」
「助かる!」
と頼る。
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ゲームのクリア方法で、助けを求められても、面倒くさそうに反応したり、相手にしていなかったり、お母さんに聞かないでよ、と嫌そうにあしらっていた事に、
「お母さんに聞いてくれるの?」
「ありがとう!」
「うれしー!」
と快く助ける。
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次男が、映画を観に行って、すぐに、不機嫌になり、
「帰りたい!帰りたい!」
と言っても、
「映画きてくれて嬉しかった!」
「一緒に出かけられて楽しかった!」
「ありがとう」
と言い続ける。
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キャンプ中、ずっと室内でゲームばかりしていても、
「家族でキャンプに行けて嬉しかった、ありがとうね」
と言い続ける。
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長男、次男が暴言を吐いていたり、下の子をいじめても、
「今までされてきて嫌だったんだね」
「よく我慢してくれたね」
「凄い子だね」
と言い続ける。
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子供たちが、
「お母さんの言葉が嬉しい!大切にされている!」
と感じるられるように接する。
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こんな当たり前の事を、私は、今まで全然できていませんでした。
私自身もそんなふうにされた経験がありません。
親の愛が、子供に伝わらない、などど考えた事はありませんでした。
親は子供が欲しくて生んだのだから、大切に決まっている。
大切だ、大好きだ、なんて、伝える必要はない。
大切じゃなければ、子供の面倒なんて見ていない。
私は、無意識にそう思っていたのだと思います。
しかし子供は、親に本当に愛されているのかが常に不安なのだと思います。
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ある時、滅多に叱った事のない娘に、ほんの少しだけ注意をしました。
確か、おにぎりを「いらない」と遠くへ投げた、とかそんな些細な理由だったと思います。私は、
「食べ物を投げちゃいけないよ」
と教えるために注意したのですが、言い方がきつかったのだと思います。
その時、泣いた娘が、
「お母さんは、〇〇ちゃんが嫌いだから、怒ったんだ」
「〇〇ちゃんの事が嫌いなんだ」
と泣き出しました。
その時に、私は、
「ずっと怒られてきた長男次男は、私が2人の事を嫌いだと、思っているかもしれない」
と思ったのです。
親は、大切だから、の気持ちで叱っていても、子供はそう受け止めていないのかもしれません、
子供が、心底安心するまで、心温まる言葉を伝え続ける事が大切なのだと思いました。
私は家族と話すときに、言葉選びや話し方の配慮が足らず、相手を傷付けているのだと思います。
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次男の暴言をスルーし続け、親切にしていると、次男は暴言を吐いた後に、上目使いに私を見て苦笑いし、
「お母さん大好きー」
と言い、抱き着いてくるようになりました。
私が子供たちに対する、接し方、発言を変えると、子供たちも言動が変わっていったのです。
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少し前まで、暴言ばかりで、無表情だった次男がどんどん明るくなり、私に手紙をくれました。
ごはんつくってくれて、ありがと
と書いてありました。
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