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293 大丈夫という言葉

293 大丈夫という言葉

 

次男が暴言を吐くと、私はイライラする気持ちと、この子はこんなふうで大丈夫なの?という不安と、不適切な行動に対して、私は親として何を伝え、どう対応したらよいのか分からず、抑え込めないほど苛立ちの感情と、対応を考え思考を巡らせることで、頭の中も心の中もいっぱいいっぱいで、精神的に疲れてしまいがちでした。 

 

それでも、今この苛立ちの感情に負け、子供に酷い事を言ったところで、私が一瞬すっきりしたとしても、後に罪悪感にさいなまれ、誰も幸せにならない。

 

良い言葉が見つからなければ、とにかく黙って耐えよう、と思いながら日々を過ごしていました。 

 

次男が訳の分からない事を言い始めると「わがまま言わないでよ」と言いたい気持ちを抑え、 

 

「気持ちを教えてくれてありがとう」 

 

と伝えるように心がける。毎回は出来ないけれど、そんな事を続けて行くうちに、次男が、

 

「お母さんにわがままを言っても怒らないんだ、僕はわがままを言っても良いのだ」

 

と、安心感を膨らませてほしいという気持ちがありました。 

 

私は、その繰り返しが信頼関係を生むと思っていたのです。M先生の、 

 

「人が人を信頼するのに理由は不要で、信頼を寄せる人を傷つけ、裏切り続ける事ほど辛いことはないはずです」

 

という言葉から、不登校になるまでの長男と次男の姿を思い返し、私がいかに、息子たちを信頼せずに育ててきたのか、という事を考えさせられていました。 

 

・・・

 

今、我が家が子供たちにしている子育てを見て、主人は、 

 

「ここまで子供に何も言わずに、自由でいいのか?」 

 

とよく言っていましたが、今のやり方に変えてからの子供たちを見て、以前よりは確実に家族間の関係性が良く、次男の暴言は激減し、長男がとても優しくなったので、もう割り切って1年間は無心で【勇気づけの子育て】を頑張ろう、と言っていました。  

 

・・・

 

次男の情緒の波が激しく、私は心が折れそうになるのですが、厳しく叱ったりはせず、優しく接していると、暴言や癇癪は以前のようには長引かず、私も頭に血が上るような感情を抱くことが減り、以前のように頭も心ももやもやと苦しくなる頻度が減っていきました。 

 

M先生からは、

 

「不登校の子供に限らず、大人でも『君ならやれる!あなただったら大丈夫』と信じてもらえると、初めは不安でも、頑張ってみよう!となると思いますよ」

 

「子供たちには前向きな言葉をかけ続けて下さい」

 

と幾度となく言われていました。 

 

私自身が、話をする相手が私の気持ちに共感し、 

 

「どーなっちゃうんだろね、不安でたまらないね」 

 

と言われれば、不安になり、信頼している人に「大丈夫、大丈夫」と言われれば、大丈夫な気がしてきて頑張れる、感覚がありました。 

 

それでも、言われる相手が大切で、不登校や次男の不適切行動に対して悩んでいる時は、同じような経験をしていない人や、他人事だからと、無責任に「大丈夫大丈夫」と言われると、何となくもやもやし、不快感を抱くこともありました。