ブログ

113 診断書が腑に落ちない

113 診断名が腑に落ちない 
 
 


2021/12月頭  

 

医療センターの診断書に、【自閉症】の文字を見てから、私は、自閉スペクトラム障害というよりも、【自閉症】というキーワードばかりネットで検索していました。 

 

私は、それまで、医師や専門家の診断は、間違いないものだと思っていました。

しかし、自分で調べた典型的な自閉症の子どもの症例は、息子の現状とは合致しない点がたくさんあったので、この診断結果は、受け入れ難く感じました。

 

診断名が腑に落ちない私は、他の専門機関に話を聞きにいきました。 
 

その専門機関では、 

「医者が本人と話していないのに、自閉症スペクトラム障害の診断を出すのはおかしい」 

と言われました。 

 

「もー、何がなんだか分からない!」 

 

どこの専門機関の、誰が言っている事が本当なの? 
 

 

発達に偏りのある子を専門に塾を開いている先生は、

「診断名が付く前も、付いた後も、その子である事に、何一つ変わりはなく、悲しむ事はありません。学校に特性を理解してもらい、特別な対応をして欲しい時に診断書を都合よく利用したらいいだけです」

と言いました。

 

 調べると、自閉症の特徴として、

・コミュニケーション能力が低い 

・人の気持ちを汲み取れない 

等がありましたが、

 


息子は、人の気持ちが汲み取れない、というよりも、むしろ、周囲に気を遣いすぎるところがありました。

周りの子どもたちのペースに合わせ過ぎ、心の内側に大きなストレスを抱えるようなところがありました。


例えば、・・・。

 

友達に誘われると、理由もなく断る事が出来ず、気が進まなくても無理をし、付き合うような事がよくありました。

楽しそうだと私が思っていたら、その後、疲れ果てて自室にこもってしまう、そんな事がよくあったのです。
  

 

 

上の姉は、いつも、 

「まだ人生のほんの一部!一流大学を出て立派に就職しても引きこもる人がいる! 長男君は、そういう意味では大丈夫な気しかしないよ」 

 

と励ましてくれていました。 

 

励ますと言うより、本当に、そう信じている事が伝わる言い方でした。 
 

 

それなのに、母親である私は、この先、いつまで引きこもるのだろう、4年で行けなかったら、5年も行けなくない?5年で行けなかったら、6年も行けないじゃん!6年で行けない子は、9割中学も行ってないじゃん!そうやって、ずっと行けずに、大人になっても引きこもるの? 

 

この子の人生は、たった8年で真っ暗なの?と考え、不登校をネガティブに捉え、1人で不安に駆られていました。