9 自己中心的で暴力的な日々の事
9 自己中心的で暴力的な日々の事
当時私は度々、長男に対しての不満を姉にラインしていました。
・とにかく欲が凄い
・物欲にしろ独占欲にしろ所有欲にしろ 、僕、僕、僕。僕ばっかり
・次男にも絶対何も貸さないし、触らせもしない
・将来が本当に心配 この子こんなに自己中でどうやって生きていくんだろう、、、
・もう話も通じないしお手上げ
・長男の生意気さは半端なく、主人にも馬鹿にしまくる!
・なんでこんな風になっちゃったんだろう、、私のせいなの?
・長男があまりに自己中すぎて優しい主人もさすがに今日凄い怒ってた!
・もう毎日が地獄絵図、いつまで続くのこの生活、、、
・もう嫌だ
そんな内容ばかりです。
この頃、長男は常軌を逸して訳の分からない事を言うようになっていました。
何一つスムーズに事が進まず、とにかく私を困らせるのです。
長男は、全ての事で次男よりも優先され次男よりも多く与えられなければ絶対に納得しませんでした。
・・・
この頃から、長男は就寝時間の10時頃になると漫画を読み始めるようになりました。
皆が寝る時間になるとわざと大声で笑い、ワーワー叫びながら漫画を読むのです。
サッカーを習っていた長男は、次の日がサッカー練習で早朝起きなのにも関わらず、私に反抗し23:30になっても漫画を読むことを、わざとやめませんでした。
・・・
家族は全員同じ部屋で寝ており、両親、8歳、6歳、2歳が同室で寝ている為その時間に漫画を読み始めると私は本当に困りました。
漫画は2冊あり、 次男も同じように読みたがりました。
私が、長男に、
「一冊貸してあげて」
とお願いすると、長男が、
「嫌だ」
と拒否しました。
私は、2冊一気に読めないのだから、貸してあげてほしいと頼みましたが、 長男は、
「嫌だ」
としか言いません。私がイライラし呆れた感じで、
「は?何が嫌なの?」
と聞くと、長男は、
「嫌だから、僕のだから」
と意地でも貸してくれませんでした。
私は、長男のいつものその意地悪な感じに心底イライラしていて、
「あんたのじゃないよね、それ、皆のじゃん、皆のって言って貰ったんでしょ」
と怒りましたが、長男はそれでも、
「嫌なものは嫌」
と言い、絶対に貸してはくれませんでした。私は切れかけて、長男の事を睨みつけました。
そのやり取りを聞いていた次男が、
「僕も見たいー僕も見たいー」
と泣き出しました。 早く寝かしつけたい私は、長男に、
「もーーーー、寝る時間なんだし早く貸してよ!」
と怒りました。明らかに不服そうな長男は、怒りに任せて次男の顔に、
「はい、どうぞ!!!」
と漫画を投げつけたのです。次男がその漫画を読もうと本を開くと、 長男が、
「やっぱりそっち貸せよ」
と次男に貸した漫画を奪い取りました。
次男が長男に漫画を渡し、別の漫画を読もうとするとまた長男は、
「やっぱりそっち貸せよ」
と意地悪を言います。
そんな事を何度も何度も繰り返していました。
それを見ていた私は、
「もー、いい加減にしなって!」
と長男を厄介だな、という目で見ても、長男は永遠に次男に漫画を読ませませんでした。
次男は、悲しそうな目で私をずっと見ていました。
私は、長男にかなりきつい言い方で、
「ねー、何なの?減るわけじゃあるまいし、何で一つずつ読めないの?」
「あんたはどれだけ意地悪いの?」
「あんた、何なの?」
と長男の人格を否定し続けました。
・・・
昔から長男は、次男に自分の持ち物(と決めつけている物)を一切触らせませんでした。
サイズアウトした服も「僕のだからダメ!」と言って下に回すことはできませんでした。
とにかく面倒で、こだわりが強く、両親が神経を使う子と私はずっと長男に不満を抱いていました。
・・・
その日は、私が何を言っても23時30分を過ぎても長男は電気を消さず、漫画を読み続けていました。
私は、皆が眠れないから、電気を消してほしい、と不快感を丸出しにして声を掛けましたが、長男は、
「電気を消したら僕が漫画をよめない、だから消さない」
と言い切りました。 私は、長男に、
「じゃー、別の部屋で読んでよ」
とお願いしましたが、長男は、
「無理」
と言って、意地でもその部屋の電気を消さずに漫画を読み続けました。
私は長男のその態度が不満で、不快でたまりませんでした。
別の日に、リビングで宿題をやっている時には、
長男は、
「うるさい、全員あっちにいけ」
と言い、私が呆れて、
「あんたがあっち行けばいいじゃん、皆の場所だよ」
と言うと、長男は、
「無理」
とだけ言いました。
冬にエアコンを低い温度でつけている長男に、
「え、冬だよ!寒いんだけど!」
と言えば、長男は、
「僕は暑い、何で僕の意見は聞いてもらえないの?」
と言いエアコンを消してくれない。
いつも、どんな事でも長男は自分の要求が通るまで要求を言い続け、やり続けました。
私は長男の事を、本当に自分の事しか見えていない、思いやりのない子と決めつけていました。
私はいつしか、怪物のような子を育てているような気分になり、長男にどう接する事が良いのか分からなくなっていました。