19 完全不登校までの42日間の事⑦
19 完全不登校までの42日間の事⑦
2021年9月27日(月)
以前誰かに、不登校気味の子は休み明けに学校へ行きたくなくなる子が多いみたいだよ、と聞いていた通りに長男も、休み明けに学校を休みたがりました。
前日の日曜日に絶対に休む!と宣言していたので今日はいくのかな?どうかな?と私は不安になっていました。
朝起こすと、一緒に散歩に行くと言うので、学校の話題は出さずに長男と15分ほど家の周りを散歩しました。
そして、長男は、当たり前の様に支度をし学校へ向かいました。 家から3mほど進むと、長男は、
「のどが痛くて学校へはいけない」
「嫌だ、今日は行かない」
と言い、戻ってきました。
毎日繰り返される行き渋りの中、「今日はどうやって行かせよう!」 ばかりで、私の中に「休ませよう!」という考えは、ありませんでした。
体調が悪くても、休ませてしまう事が恐怖なのです。
体調不良だという長男の訴えを、いつもの行き渋りだと思っていた私は、喉が痛いと言っても休ませませんでした。そして、だましだまし、集合場所へ一緒に向かいました。
集合場所まで行くと長男は目に涙を溜め、不安そうに肩を落としてこちらに向かって手を振ってくれました。
長男は何度も、何度も、何度も、何度も、振り返り、その後下を向き、諦めたようにとぼとぼと学校への道を歩いて行きました。
そんな長男の姿を見て、私は、なんだか、凄く様子が気になるな・・・
あの子は今、正常ではないなと思い、お腹の中に、鉛がある様な不快感と得体のしれない不安感で押しつぶされそうでした。
今までは、さぼり、だと思っていたけれど、長男にはどうしても学校に行きたくない理由があるのではないか・・・
と思うようになりました。 それでも私は、まだ「もう、休もう!」と言う事ができませんでした。
その日の夜、
長男は、
「何が何でも明日は休む!」
と宣言し宿題もせずに眠りました。
姉が学校関係で働いており、長男の行き渋りに何のアクションも起こさない学校に対して、
「うちの学校の先生は、何が何でも原因を突き止めるよ、毎朝家まで迎えに行く先生もいるみたいだよ」
「長男君の学校、何もしてくれないんだよね?対応が悪すぎない?」
と不思議がっていました。
私は担任の先生に、学校の外では何も出来ません、隣の子が嫌なら次の席替えは2週間後ですと言われていて、それ以上学校に何か頼めることはないのだろうな、と学校の対応を諦めていました。
長男は学校を休む理由をつまらないから、としか言わず、私はそんな長男にどんな対応をしたら良いのか分かりませんでした。
2021年9月28日
朝は元気で起きてすぐに2人でお散歩に行きましたが、長男は、
「今日は、絶対いかんっ!!!」
と言い、学校を休みました。
学校をお休みすると、長男は元気になり、明るく私と話しをしていて、反抗もしませんでした。
その頃長男は学校に対して、
・とにかくつまらない
・放課、皆がパソコンをしていて外で遊ぶ子がいなくてつまらない
・トイレに落書きをした子がいて、犯人が見つかるまでは手を挙げて、皆でトイレに行かなくてはいけないので好きな時にトイレにも行けない
・全然自由がない
・授業がつまらな過ぎてノートに落書きをしているのに、 女子が注意そしてきてウザい
・音楽の教室が暑くて嫌すぎる!
口から出てくる言葉は、つまらない、つまらない、つまらない、つまらない、つまらない!そればっかりでした。
私はそんな長男を見て、
・やりたくない事を本当にやらないんだな、この子は、集団生活に耐性がなさすぎるな
・自由な海外なら合っているかもしれないな
・今の環境が長男には合わないんだろうな
と、環境を変えれば、今の生活から抜け出せる、環境が悪い!と思っていました。
・・・
ある日、長男が私に赤白帽子を持ってきて、
「ゴムをつけないと10月16日の運動会に出られない」
と言いました。私はそれを聞いたときに、この子はずっと学校に行かない!と決めている訳ではないんだな、と安心した記憶があります。
・・・
数日後、学校から連絡があり、
「明日は担任、主任、長男、3人で話をするので、何とか送り出してください」
と言われました。