20 完全不登校までの42日間の事⑧
20 完全不登校までの42日間の事⑧
2021年9月28日
私が、長男に明日の学校の準備が終わっているのか尋ねると、長男は「行かない」とは言わず、ただ顔が曇りました。
2021年9月29日(水)
1度も「行かない」とは言わずに学校へ向かいました。
毎日学校での様子や家での様子を電話で担任の先生とやり取りしている事を知っている長男は、
「先生に余計な事言っていないだろうな!」
と私に言ってから出発しました。
長男が私にそう聞いてきたその日は、学校が主任先生と担任の先生と長男との3人で話合いをすると言っていて、私は長男にその事を伝えておらず、長男が帰ってきてから怒るだろうな・・・嫌だな、と思っていました。
・・・
担任の先生は長男に、どうして来たくないのか、何が嫌なのか、と何度も問いただしていたようです。
長男はそれを凄く嫌がっていて、主任先生が色々聞いてきてうざい、友達と遊びたいのに放課が潰れるから嫌だ、何で僕だけ呼ばれるんだ、と文句を言っていました。
あの子はいったい周りの大人にどうしてほしいのかな?と考えない日はありませんでした。
姉たちはいつも長男を優しくていい子と言ってくれていて、反抗の事を話すと、なんだか信じられない、いつもの長男君からは反抗する姿は想像できない、と不思議そうでした。
そんな意見を聞くと私は、私が長男を【難しい子】と決めつけ、追い込んでいるだけなのかな? 日頃、子育てを、「面倒だな」と思っているのが、態度に出ているのかな? と自分の子どもに対する良くない振る舞いを反省するようになりました。
長男は毎日休む、と言う訳ではなく、休んだ次の日は学校へ行く事が多かったです。
次男の無表情、無気力は相変わらずでしたが、お休みする!と言う日は減ってきました。
・・・
不登校気味の長男の学校での様子を知らせようと毎日学校から連絡が来るのですが、学校から電話が来るのは決まって授業後で下校後に電話がかかってくると子供たちが家におり、長男は電話が鳴ると過敏に反応するのでとても困りました。
電話がくると長男は、
「誰から?、どこから?、何の話?、学校?、何?」
「余計な事言わないで!」
と私を質問攻めにしました。
私は長男に気付かれぬよう携帯をポケットに入れ、マナーモードにし、電話が鳴ると、急いで家を出て離れた場所で話をするようにしていました。
遠くの方から2歳の娘と6歳の次男が「おかあさーーーん」と何度も私を呼ぶ声が聞こえ、早く家に戻らなきゃな、でも先生の話も聞きたいし・・・と、話に集中できず、1人であたふたソワソワしていました。
・・・
長男と話をした後主任の先生は、話し合いの際長男は全然心を開かず、とても難しいケースな気がしました。
ほとんどの子どもは話合うとポロッと本音を言うけれど長男は頑なに何も言わず、全くヒントを得られなかったので長期化し、全く来なくなるパターンかもしれません。
信頼できる相談者がいない、もしくはいても長男君の性格上言えないのかもしれませんね。
根っこに何か大きな原因を抱え込んでいそうなのと、周囲が見えすぎてストレスを感じている様子です。
長男君は大人びていて、全く言いくるめる事は出来ず、大人と話しているような感覚になりました。
「長男さんの肩を触ろうとしたら びく!!! としていました。お母さん何か心あたりはありませんか?」
と言われました。私は、
夏休みに酷い反抗が何日も続き、取っ組み合いの喧嘩になり、その際私が手が出してしまった事を話しました。
主任先生の話では、長男は話合い中、ずっと俯き、涙を流し、ただただ頑なに黙っていたそうです。
最後に主任先生は、家庭の方針として、休ませたいのか、学校へ通わせたいのかと聞いていました。
私は、
「その答えはよく分かりませんでしたが、通ってくれたら嬉しいです」
と答えました。主任先生は、
「家庭で叱らないのであれば、僕が悪者になり叱り役をするので、ご希望なら言ってください」
と言い電話を切りました。
・・・
長男は帰ってくると、
「先生になんか言っただろ!めちゃくちゃ面倒な事になった!」
「今度言ったら許さんからな!今度いったら2度と学校いかん!」
「俺は全員大嫌い!!!」
と言い、物凄く怒っていました。
皆長男を心配してくれているんだと思うよ、と言う私の意見にも、それがウザいんだ!と反発していて、周りの大人が何をしても、今の状況は悪い方向にしか向かいませんでした。