ブログ

不登校復活の道(ブログ)

285 発育歴が及ぼす子供への影響

285 発育歴が及ぼす子供への影響 

 

2022年9月中旬 

 

夏休み明けから、次男の授業中の不適切行動は酷くなり、担任の先生から、 次男は授業中、先生の教卓下でずっと寝そべっていたり、先生の近くから離れない日が多いと言われていました。

 

先生は次男のペースを崩すことなく関わって下さり、次男が先生のそばにいると安心する事は分かっていましたが、

 

「教卓下で寝そべっています」

 

という連絡がきた時は、胃の下辺りがキリキリし、これ以上、私はどうしたらいいの?これ以上学校に迷惑を掛けたくない、と思ってしまいました。 

 

・・・

 

M先生に、次男の暴言が酷い、学校でも全然人と関わらない、と次男の不適切行動について相談していると、先生は、 

 

「次男君、生後4か月からお兄ちゃんから、暴言暴力を受けていたのですよね?」 

 

「そのまま、気持ちが休まる事もなく、今の年齢になったのですよね?」 

 

「お母さん、一度次男君の今までの気持ちを想像してみて下さい、お母さんだったらどうですか?」 

 

「世の中が恐怖になりませんか?人と積極的に関われますか?」 

 

「次男君は生まれてからずっと、小さくなって生活していたはずですよ、まともになるはずがないですよ」 

 

と次男の今の姿は発育歴から考えたら当たり前では?と言われ、私は今まで、自分の子育ての大変さばかりに目を向けていたけれど、幼い次男からしたら、安心安全である家庭で暴力を振るわれていたのだから、世の中が怖くて当たり前かもしれない!とやっと気がつく事ができたのです。

 

先生は次男の暴言に対しても、 

 

「子どもが悪いことをしたら、ちゃんと叱ってください」

 

とは一言も言わず、 

 

「小さな子供が威勢を張って怯えているのですよ、可哀想ですよ」 

 

と言っていて、いつも子供の味方でした。 

 

そんな先生の指導から、物事は表面だけをみて判断してはいけない、という事を学びました。

 

 

0

284 心無いママ友の言葉

284 心無いママ友の言葉 

 

長男が不登校で、次男は集団になじめず立ち歩きがある事を知っているママ友からラインが来ました。そのママは私に、 

 

「あー、夏休みやっと終わったねー、やっと子供学校行ってくれるねー」 

 

「もうぐったりだよね、夏休み」 

 

と言い、私は、 

 

「そうだね、お疲れ様」 

 

とだけ返事をしました。 

 

内心、我が家は長男が不登校なのに、なぜそんなラインをわざわざ送ってくるのかな、と思った記憶があります。 

 

・・・

 

別の日は次男の件で、 

 

「〇〇君は立ち歩きするから、一緒にいると悪い子と思われるよ」 

 

「次男君ママ、心配しなくていいよ、次男君の事は皆が理解してるから、授業妨害もしてないし、大丈夫だよ」 

 

「誰も次男君を嫌がっていないよ、次男くんより、〇〇君の方がたちが悪くて迷惑だって噂になってるよ」 

 

「〇〇ちゃん(私)は頑張ってて、良いお母さんに見えたのに色々あるんだね」 

 

と言われ、不登校児と立ち歩きの次男を抱えた私に、このママは、このラインで何を伝えたいのだろう?と考えてしまいました。 

 

きっと悪気のないそのメッセージに、傷付いたり、悲しんだり、というよりも、なぜ私にそんな事を伝えるのかな?と不思議な気持ちでした。 

 

しばらく考えていると以前話をした克服ママが、「

 

「我が子が不登校になって一番良かったのは人の断捨離が出来た事」 

 

「人の本性が見える」

 

「本当に困難にぶち当たった時にその人の本性が見えて、どんな人かが見えるよ」

 

と言っていた事を思い出し、あー、こうゆう事なのかな、と思いました。 

 

・・・ 

 

人の家の深い事情や、親や当事者の困難を知ろうともせず、表面ばかりを見て、有る事無い事言っている人は勝手に言わせておこう。 

 

でも、助ける事が出来るような助言ができないのであれば、せめて黙っていてほしいな。 

 

と私は思ったのです。 

 

・・・ 

 

我が家は親が手をかけれる年齢の時に困難になって良かったのかもしれないな、大人になってからじゃ助けれないかもしれない。 

 

小さいうちに分かりやすい形で親を困らせてくれている息子たちに感謝して、なんとか立て直そう!と思い、周りは理解してくれない、と嘆くことはやめよう!と思った出来事でした。
 

 

0

283 捉え方

283 捉え方 

 

2022年9月 

 

完全不登校以来「家のお風呂は卒業します」という宣言と共に我が家のお風呂に入らない長男をできる限り2週間に1回は近くの銭湯へ連れて行くようにしていました。 

 

その日は銭湯に誘うと長男は「行く」と言いついてきたのですが、着いてお風呂に入り終わるとすぐに帰りたがりました。

 

その事を私は、残念そうにM先生に報告していると、 

 

「お母さんは気が付いていないかもしれませんが、その【すぐに帰りたがった】事に着目する思考がダメです」 

 

「『銭湯に誘ったら、なんと一緒に来てくれた!嬉しい!』そんなふうに、良かった事に着目する癖をつけて下さい」 

 

「『早く帰りたがったんです』は悪い面への着目ですからね」 

 

と言われ、私は、そうか、私はやっぱりまだ、出来ていない事、心配な事ばかりに目がいくな・・・と再認識しました。 

 

・・・ 

 

そんなふうに何度も先生に【良い面に着目するように】と言われていても、昼夜逆転し、ゲームか動画を片時も手から離さず無気力にずっと布団の中にいる9歳の息子を見ると、どうしてもこの先、この子はどうなるのだろう?と思ってしまう自分がいました。 

 

 

0

282 ゲームばかりの次男

282 ゲームばかりの次男 

 

2022年9月 

 

否定はせず、注意もせず子供たちと過ごす日々の中、次男は以前よりは表情が良い日が増えましたが、ゲーム依存からは抜け出せず、学校に行っている以外の時間はゲームしかしませんでした。 

 

娘と公園に出かけると、1人で家で待つことのできない次男は必ず暴言を吐いて公園に行く事を嫌がり、渋々ついてきても、1分置きに、 

 

「いつ帰る?いつ帰る?」 

 

と私に聞いていました。 

 

「ゲームがやりたいから帰りたい」 

 

と言い、他の子供が元気よく走り回る中、次男は私にしがみついて離れませんでした。私が、 

 

「お父さんに迎えに来てもらうから、帰ったら?」 

 

と聞いても、次男は、 

 

「嫌だ、お母さんと今すぐ帰りたい」

 

としか言いませんでした。 

 

・・・

 

次男は1年生になってからずっと、学校内の誰とも遊ばず、誰とも話さず学校で1人で過ごしていました。

 

私はこの子は周りと関われない子と決めつけており、人と関われないから、この子はゲームの世界に行きたいのだ、と信じて疑いませんでした。 

 

人と関われない子なのだから、関わらなくても良い環境に置いておこう、そんな考え方だったと思います。

 

・・・

 

その前の週は、次男の帰宅時間に私が不在で、1人では待てないと癇癪を起す次男のために、実家の母に来てもらいました。

 

とても暑い日で、汗だくで帰ってきた次男に、母が次男の意思確認をせずに帰って直ぐにシャワーを浴びさせたらしく、次男はその事をとても怒っていました。 

 

次男は夜寝る前に泣きながら、 

 

「僕は大嫌いな学校に頑張って行って、やっと帰って来て、帰ってからゲームをする事だけが楽しみなのに、おばあちゃんが無理やりシャワーを浴びさせた」 

 

「ゲームの時間が減った」

 

と涙ながらに訴えてきて、その出来事以降、次男は数日間、母と口を聞こうとしませんでした。 

 

以前の私ならば、 

 

「おばあちゃんは次男の事を思ってやってくれたのに、そんな事言わないよ」 

 

と正論を述べていたと思いますが、私は次男に嫌な気持ちを話してくれた事に沢山感謝をし、次から次男の意思を聞いてからにしてね、とおばあちゃんに言っておくね、と次男に伝えると、安心し、 

 

「僕も、本当は酷い事をおばあちゃんに言ってはいけない事は知っているし、言っている時も僕は嫌な気分だよ」 

 

と教えてくれました。 

 

・・・ 

 

私はなぜか、家の中に大人が私だけで、1人で子供の面倒を見ている時は【勇気づけの子育て】をうまくやる事ができるのですが、土日に主人がいたり、他に大人がいると気が抜けてしまうのか、上手くやれない事がありました。

 

それに対するM先生のアドバイスは、 

 

「全部を全部、うまくやる事は難しいので、とにかく【子供の悪い面を見ない】これだけは、集中してやれるように頑張って下さい」 

 

でした。 

 

「次男が家に帰りたいと言い続けたり、祖母にシャワーをさせられたのが嫌だった、と訴えた事も、わがままと捉えるのではなく、母親に自分の気持ちを素直に伝えられるようになったという事は、喜ばしい、とても良い兆候であると捉えて下さい」 

 

と言われ、この先生がいつも他の大人と物事を見る角度が違うな、捉え方が全然違う、と改めて感じた事を覚えています。 

 

0

281 次男の気持ちに寄り添う

281 次男の気持ちに寄り添う 

 

2022年9月

 

【勇気づけの子育て】を始めてから、行き渋りは酷くても、少しずつ穏やかな雰囲気も出てきた次男に、 

 

「次男最近明るくて、優しくて、お母さん嬉しいよ」 

 

「妹に優しくしてくれるのも、とても助かっているよ」 

 

と、前向きな言葉ばかりをかけるよう心掛けると、子供はこんなにも単純なのか?と思うほどに、次男はメキメキと私の言った言葉通りの好ましい行動が増えていきました。 

 

好ましい行動が増えた分、不適切な行動が減っていったのです。 

 

・・・

 

この日は次男が、 

 

「僕、2日間学校頑張ったから休むー」 

 

っと笑いながら、私の反応を試すかのような言い方で言ってきたので、私は、 

 

「2日間頑張ったもんね!嫌だったらすぐに帰っておいでー!」 

 

と言うと、次男は2時間で帰りたいと言いました。私はその場で学校に電話をし、本人が2時間で帰りたがっているので時間になったら迎えに行きます、と伝え、次男は本当に2時間で帰ってきました。 

 

こんな要望、言われる度に聞いちゃっていいの? 

 

学校をさぼる事が癖にならないの? 

 

毎日こんな感じに帰って来るって言い出さないの? 

 

と内心冷や冷やし、心配していましたが、M先生が、 

 

「お母さんの、その対応は素晴らしいですよ、おかげで、次男君は今後、リラックスして学校に行けますね」 

 

「辛くても、いつでも帰って来れる、お母さんはそんな気持ちを理解して許してくれる、そんな事が子供の心を強くします」 

 

「次男君には、早く帰ってきた事を否定や注意をしたりはせず、2時間は行った事に注目するのです」 

 

「『お母さんは、次男が頑張ってる姿を見ると、とても気分がいいよ、今日はとっても良い気分、ありがとう』と言ってあげて下さいね」 

 

とアドバイスを受け、先生が私の次男への対応を肯定してくれたことで、休まなければならない理由もなく、ただ帰りたい!と言う子供の要望を聞いて良いのか、私は甘やかしすぎてはいないのか?と心配だった私の気持ちが軽くなった事を覚えています。 

 

M先生はいつもいつも、何度も何度も、不安の強い私に、繰り返し繰り返し、 

 

「良い流れができています、お母さんは自信をもって、大丈夫ですよ」 

 

と励まし続けてくれていました。

 

その言葉が【これで良いのか?】と不安になったり【こんな事もう嫌だ、うんざりだ!】と投げやりになりそうになる私の気持ちを何とか頑張らせてくれていたように今、強く思います。 

 

 

0