124 冬休み前後の学校の対応
124 冬休み前後の学校の対応
担任も、スクールカウンセラーも、教頭先生も、何も役にも立たないと気が付いた私は、何かヒントがないかと市役所の子育て相談をしている部署に相談に行きました。
初めは、若い女性が対応していましたが、内容を聞き、途中から、
「私ではよく分からないので、以前、校長先生をしていて、とても親身になってくれる方がいる」
と、60代前後の落ち着いた、優しそうな男性に交代しました。
その男性に、今、我が家は、
・過保護にし、全て本人の望む様にしている
・親は一切コントロールを止めている
・昼夜逆転、ゲーム依存も一切注意はしていない
という話をしました。
その方は、「ご両親は、腹を括って対応しているのですね」と言い「学校からの力添えはありますか?」と聞きました。
私は、正直に、
・プリント類も一切持ってこない
・電話もかかってこない
・かかってきても、業務連絡のみで、息子の名前は一切出ず、状況も聞いてこない
・教頭先生には「出来る事はありません」と言われている
という話を、クレームとしてではなく、ただただ、事実として話しました。
学校側の対応に対しては、初めから期待しておらず、諦めきっていたので、状況を話す事で、学校側の対応をどうにか変えてくれ!という考えは一切ありませんでした。
その方は、話を穏やかに聞いてくれましたが、具体的な指導はなく「今の対応を続けて行きましょう」くらいの事しか言いませんでした。
それでも、相談後、教頭先生に、連絡をしたようでした。
教頭先生から私に電話がきました。教頭先生は、
「申し訳ございませんでした、何かの手違いで、誤解を生んでしまったようで、今後はプリント類も渡し、出来る限りケアしていきますので」
そんな事を、電話越しに、一方的に話続けられた記憶があります。
不快感しかありませんでした。
誤解?手違い?ってなんのことだろう?
市の、偉い人から、今の学校側の対応は良くないと、何か指導を受けたのだと思います。
なんなんだ、この人は、どこまで保身なのだろう?
私は、クレームを言っていません。ただただ、起っている事実を、市の、きっと偉いであろう職員に伝えただけでした。
電話越しの教頭先生の話し方は、明らかに、低姿勢になっており、それが、私を苛立たせました。
そんなに、怒られたくないの?
そこだけなんだろうな。
彼女の頭の中に、長男を救いたいという気持ちは1ミリでもあるのだろうか?
「出来る事は何でもします」 「私に、何でも言って下さい」「今は何が出来ますか?」「何にお困りですか」と聞かれました。
私が、もし、また市に相談すれば、「学校側としては、何でも言って下さい」とお母さんに伝えてあります、「助ける気はあります」と保険をかけているのだろう、と私は捉えました。
教頭先生に、初めて相談してから2か月以上過ぎていました。
とても苦しかった時期に、相談に行っても、時計ばかりを見て、他人事のように、「出来る事はない」と言い切っていたのに、なんなんだよ。
今更、「どうしましょうか、何でも協力しますので」という言葉を、よく平気で言えるな。
そんな感情しか生まれませんでした。
そんな自分だけを守っている人に、今の状況を救えるわけはない、この人が良い道しるべを示してくれるはずかない、私はそう思いながらも、ただ、「ありがとうございます、助かります」とだけ言い、電話を切りました。
なんなんだよ。
いっそ、無関心で通してくれた方が不快にならずに済んだはずです。
担任は、相変わらずでした。以前のまま、特に何もせず、 冬休みに入る前にも、冬休みが明ける時にも、電話は来ませんでした。
冬休みが近づき、ポストに入っていた冬休み日誌には、メッセージすらありませんでした。
ただ、冬休み日誌だけが、「ぽん」とポストに入っていました。
息子は今、あの学校には存在していないのだな。
誰も、気に留めていないのだな。
もう、親しかいない。
私には、知識がないけれど、教師にも知識がない。教師は、知識がないに上に愛もない。
最悪な気分でした。